毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『放課後図書室』 麻沢奏

ベタな高校生の恋愛ストーリーです。キュンキュンです。甘ったるいです。 自分にもこういう青春もあり得たのでしょうか。。 タイトル 放課後図書室 作者 麻沢奏 あらすじ・概要 高校2年の果歩はクラスメートの早瀬と同じ図書委員になる。 中学時代、果歩の友…

『図書館の殺人』 青崎有吾

「体育館の殺人」「水族館の殺人」「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」に続く、裏染シリーズ代4弾です。 物語のリアリティとかを求めるのではなく、純粋な論理パズルとして楽しむ作品です。 ミステリでは王道ネタのダイイングメッセージも「書かれた意図はどうとでも…

『夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信

「春季限定いちごタルト」に続く小市民シリーズ第二段。 すでに日常系ミステリの枠は超えてます。前作で垣間見せた小佐内ゆきの狂気も全開で、小市民どころかダークヒーローになってます。。 タイトル 夏期限定トロピカルパフェ事件 作者 米澤穂信 あらすじ…

『父、母、子』 マルクス・ザイベルト

ダメ男の独白です。 決断できない男のダラダラした自分語りが読んでいて辛くなりますが、最後にちょっとだけ救いを感じさせてくれました。 タイトル 父、母、子 作者 マルクス・ザイベルト あらすじ・概要 「彼」は妻から離縁を突き付けられ、子供とは週末だ…

『ムゲンのi : 上・下』 知念実希人

圧倒されました。 医師としての経験なのでしょうか。近親者の死を乗り越えようとする人たちに寄り添い、勇気づけるようなお話です。 幻想的な夢の世界での医療ミステリで、いろいろな要素がテンコ盛りですが、決して煩くはなく、加速していくストーリーに引…

『吉原刀匠に聞く日本刀とっておきの話』 吉原 義人、鈴木 重好

武器であり美術品でもある日本刀についての本です。 著名な刀鍛冶との対談形式で刀の素晴らしさやその作り方を解説していきます。 タイトル 吉原刀匠に聞く日本刀とっておきの話 作者 吉原 義人、鈴木 重好 あらすじ・概要 日本刀の構造 日本刀の刃は固い部…

『春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信

「古典部シリーズ」に近い雰囲気の日常系ミステリです。 タイトルからして甘ったるいラノベ風ですが、さすがは米澤穂信さん、甘いだけでは終わりません。 タイトル 春期限定いちごタルト事件 小市民シリーズ 作者 米澤穂信 あらすじ・概要 小市民を目指す小…

『瞬時にやる気を燃やす 31の心理学技術: 1日1分でマスター! 1日1分で心理学』 ゆうきゆう

ゆうきゆう先生による「やる気を出す」ための心理テクニック紹介です。 最近はキレのいい自虐ギャグが影を潜めて残念です。。 タイトル 瞬時にやる気を燃やす 31の心理学技術: 1日1分でマスター! 1日1分で心理学 作者 ゆうきゆう あらすじ・概要 やる気が出…

『「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する』 細谷功

私たちが「世の理不尽さ」を感じるのは「理」え根本的に誤解していることが理由の一つだとし、本書では特に「対称性の錯覚」に着目していきます。 タイトル 「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する 作者 細谷功 あらすじ・概要 対称性の錯覚 例えば「…

『忘れ物が届きます』 大崎梢

大崎梢さんというと「配達あかずきん」とか本にまつわるミステリという印象がありますが、本作は傾向が異なります。 昔の記憶をたどり既に解決した事件の裏で「本当は何があったのか」を探っていきます。 タイトル 忘れ物が届きます 作者 大崎梢 あらすじ・…

『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』 飲茶

「史上最強の哲学入門」の第2弾です。西洋の哲学史を解説した第1弾に続き、東洋哲学についての入門書です。 西洋哲学とは性質の違う東洋哲学を、別のアプローチで説明しようとしています。入門書ではあるけれど飲茶さんの他の本を先に読んでおいた方が理解し…

『誰も僕を裁けない』 早坂吝

「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」「虹色の歯ブラシ」に続く、上木らいちシリーズ第3弾です。 援助交際探偵とかエロネタ満載だったり、オチがぶっ飛んでたりと、賛否両論を呼ぶシリーズなのは分かりますが、このタイトルからは「うるさい!!ミステリのルールの…

『史上最強の哲学入門』 飲茶

哲学の本なのに参考文献筆頭が「グラップラー刃牙」というのは中々ファンキー。「真理」「国家」「神様」「存在」というテーマに分けて、各時代の哲学者たちが、より優れた「真理」を求めてきた闘いが開設されています。 飲茶さんの本は本当に分かりやすいし…

『ジウⅢ 新世界秩序』 誉田哲也

「ジウ」シリーズ3冊の最終巻です。 事件が大掛かりになり雰囲気が変わってきましたね。ダイナミックな展開です。 タイトル ジウⅢ 新世界秩序 作者 誉田哲也 あらすじ・概要 連続誘拐事件の黒幕「ジウ」を追う、門倉美咲と伊崎基子二人の刑事。 本作は「ジウ…

『ジウⅡ 警視庁特殊急襲部隊』 誉田哲也

「ジウ」のすぐ後の話で、連続誘拐から事件の規模が急拡大していきます。 スピード感のある展開に引き込まれあっという間に読み終えました。 タイトル ジウⅡ 警視庁特殊急襲部隊 作者 誉田哲也 あらすじ・概要 前作「ジウ」で誘拐犯のアジトに突入した後の話…

『ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係』 誉田哲也

「姫川玲子」シリーズと一部登場人物が被る同じ舞台での話です。 エログロ全開で読む人を選ぶとは思いますが、リアリティを感じる警察社会の様子や、そこで葛藤するタイプの違う二人の女性警官の描写など、さすが誉田哲也さんです。 タイトル ジウⅠ 警視庁特…

『《増補改訂版2020》本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!』和田稔

Kindleを活用した読書スタイルを提案する本です。 Kindleはよく利用するので、便利な使い方の紹介はありがたいです。 タイトル 増補改訂版2020》本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう! 作者 和田稔 あらすじ…

『本バスめぐりん。』 大崎 梢

移動図書館を舞台に、本にまつわる小さな謎を解く5話の連作短編集です。 作者の大崎梢さんは「成風堂書店シリーズ」でも、本や書店にまつわる謎を書きながら、本自体や本の出版や流通に携わる人に対する愛情を感じさせています。 本作も、ミステリとして謎を…

『あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?』 土屋賢二

土屋氏の大学での講義を本にまとめたものです。 タイトルの「なぜ人間は八本足か?」をみて「相変わらずナンセンスなギャグが好きだなぁ」と思ったのですが、本書を読み印象が変わりました。 「無意味な言葉を積み上げることのバカバカしさ」を笑い飛ばすこ…

『水族館の殺人』 青崎 有吾

「体育館の殺人」に続く風ヶ丘高校ミステリシリーズ第2弾です。 コミカルなキャラものでもあるけれど、本格推理ものとして前作以上に複雑な論理パズルを仕掛けてくれています、 タイトル 水族館の殺人 作者 青崎 有吾 あらすじ・概要 夏休み期間中、風ヶ丘高…

『いまさら翼といわれても』 米澤穂信

「ふたりの距離の概算」に続く古典部シリーズ第6弾です。 奉太郎と える が少しずつ成長しています。 タイトル いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ 作者 米澤穂信 あらすじ・概要 高校2年になった古典部メンバーたちの話。6つの短編集。 箱の中の欠…

『14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト』 飲茶

飲茶さんの「哲学的な何か、あと科学とか」が大変面白く、コメントでも紹介いただいたこちらの本も読んでみました。 タイトルに「14歳からの」とあるけれど、14歳向けの本という訳ではありません。哲学は14歳くらいで経験する「中二病」が入った「極端で幼稚…

『雨の降る日は学校に行かない』 相沢沙呼

相沢さんは「ロートケプシェン、こっちにおいで」とか「マツリカシリーズ」のように、日常系ミステリを背景に、学校での生き辛さや、女子制服の素晴らしさを描く作品に傑作が多いです。 本作はミステリ要素はなく、制服要素も薄めで、中学校でのいじめやスク…

『哲学的な何か、あと科学とか』 飲茶

「科学哲学史」というと難しそうですが、驚くほど分かりやすい本でした。 「正しいとは何か」を科学的に追求し哲学的な問題にぶつかります。デカルト数百年におよんで追求されてきている流れを説明し、新たな科学的発見などがどのように影響しているのかを本…

『いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道』 新渡戸稲造

新渡戸稲造氏が英文で書いた「武士道」を日本語に逆翻訳した本です。 今欧州で生活していて、感情表現が下手で誤解されることも多いと感じています。日本が欧米国家との交流を始めた明治初期に「日本人の態度にはこういう思想背景があるのだ!」と英語で説明…

『ふたりの距離の概算』 米澤穂信

「古典部シリーズ」の5作目です。 前作「遠まわりする雛」から、奉太郎の省エネな生き方が少しずつ変化しているようです。特に える との距離感が大分変わってきているようです。 タイトル ふたりの距離の概算 作者 米澤穂信 あらすじ・概要 えるや奉太郎た…

『大人の語彙力大全』 齋藤 孝

「語彙」を広げるための本ですが、知っている言葉がほとんどで新しい発見はほぼありませんでした。正直「何をいまさら・・」というレベルです。 とはいえ知っていることと使えることは違うので、意識して使えば言い回しのバリエーションを増やすことはできそ…

『図解 科学捜査』 山崎昭

現代の犯罪科学捜査の状況を解説する本です。 ミステリ好きの人、完全犯罪を計画している人におススメです! タイトル 図解 科学捜査 作者 山崎昭 あらすじ・概要 死体から何が分かるか 変死体を発見すると、まずは病死・自殺・他殺を見極める。日本の場合、…

『ねこつくりの宮』 高山環

とりあえず「ねこ鍋」画像を検索しました。可愛くて癒されます! 哀しみに囚われたとき、隣にいてくれる暖かい存在には本当に救われます。温もりは必要不可欠なものなのでしょう。 それでも人は、何か足りない満たされない思いを抱えて生きていきます。 自分…

『カササギ殺人事件』上・下 アンソニー・ホロヴィッツ

「カササギ殺人事件」という小説内の1950年代の世界と、その小説の編集者周辺の現実世界が重なり合う、二重構造のミステリです。 伏線とミスリードが散りばめられた正統派ミステリでありながら、二つの世界のリンクが面白い仕掛けになっています。 翻訳も素…

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