毎日一冊! Kennie の読書日記

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『夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信

春季限定いちごタルト」に続く小市民シリーズ第二段。

すでに日常系ミステリの枠は超えてます。前作で垣間見せた小佐内ゆきの狂気も全開で、小市民どころかダークヒーローになってます。。

 

 

タイトル

夏期限定トロピカルパフェ事件

 

作者

米澤穂信

 

あらすじ・概要

小市民を目指す小佐内ゆきと小鳩常悟朗の高校2年の夏休みの話。

 

  • シャルロットはぼくだけのもの

夏休みの初日、小佐内は小鳩に「小佐内スイーツセレクション・夏」と書かれた地図を渡し、夏休み中に市内のスイーツを一緒に制覇することを提案する。

翌日小佐内は小鳩に電話し、マンゴプリン2つとシャルロットというケーキ4つを買って家まで持ってくるように頼む。小鳩は店に向かうが人気商品であるシャルロットは3つしかなかった。

 

  • シェイク・ハーフ

小鳩が入ったハンバーガーショップで友人の堂島と会う。

堂島は友人から「ドラッグで遊ぶ不良グループから抜けられない姉を助けて欲しい」と頼まれ、そのグループの動向を見張っていた。堂島は何かを見つけ、「半」と書いたメモを小鳩に渡し「何かあったらここに連絡して欲しい」と言い残して店を出ていった。堂島のメッセージの意味を考えていた小鳩の下に小佐内が現れる。

 

  • 激辛大盛

友人の姉を不良グループから抜けさせようとした堂島だったが「邪魔だ」と言われてしまう。落ち込んだ堂島は激辛大盛タンメンのやけ食いに小鳩を付き合わせた。

 

  • おいで、キャンディーをあげる

老舗の和菓子屋が年に一度の三夜祭りでだけ提供する「りんごあめ」のため、小佐内家で待ち合わせをしていたが、小鳩が訪れると小佐内は外出中で彼女の母親と二人で待つことになった。するとそこに「小佐内ゆきを預かった」という身代金要求の電話がかかる。

 

感想・考察

ケーキの話やメモの解読という日常系ミステリから始まるが、いつの間にかシリアスな犯罪に話が繋がっていくそして合わせ小動物のように可愛らしい小佐内ゆきが、ダークっぷりを徐々に発揮していく。

最後に二人で夏季限定トロピカルパフェを食べるシーンは冷たくて切ない。

 

デカ盛りパフェが食べたくなった。

 

 

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