『跡継ぎの条件』 恩田陸
恩田陸さんのごく短い作品です。
ちょっとしたホラーっぽいのですが、怖いというより不思議な雰囲気のある話でした。
タイトル
跡継ぎの条件
作者
恩田陸
あらすじ・概要
高校時代の友人たち老舗居酒屋に集まる。早い時間だったが人気店でほぼ満席だった。現在の店主は三代目だったが、店の跡継ぎになるには一つだけ条件が課せられるという。
初代店主のころ、決まった時間、決まった席に座る常連がいたが、ある日事故で急死してしまった。それからというもの、その常連がいた時間、その席に座る客は、体調を崩したり気味の悪いことが起きていた。
そこで初代店主は、その時間その席を空けておくことを次世代の店主に課していった。
感想・考察
恩田陸さんの作品では「蜜蜂と遠雷」の様に明るくさわやかな話が好きだが、その幅広さも魅力だと思う。
恩田さんの手掛けるジャンルは結構幅広い。ホラー系や不思議系などそれぞれずいぶん違う印象を受ける。あらためて多才であると感じた。