メモの魔力 -The Magic of Memos-
「ファクト→抽象化→転用」というフレームワークを通し、
思考力を鍛えることがポイントです。
とにかく著者の圧倒的な熱量を感じる本でした。
【作者】
前田裕二
【あらすじ・概要】
メモの力で、
・思考力を鍛えクリエイティブになり
・自分自身を見つめ直し、
・夢を叶える
とする。
1.メモで思考力を深める
メモで日常をアイデアに変える
・メモに記録し脳力を節約し、クリエイティブな思考に集中させる。
・メモをとる意識を持つことで情報感度が上がる。
・メモを取る傾聴姿勢が、深い話を引き出す。
・話の粒度を意識し、構造化ができるようになる。
「ファクト→抽象化→転用」のフレームワーク
ファクトから汎用化できる抽象概念にする。
そこから具体的なアクションに転用していく。
3種類の抽象化「What」、「How」、「Why」
・他事象に展開できる可能性が大きいのは「How」と「What」の抽象化。
・「What」の抽象化は言語化能力を高める。
What:右左、賛成反対 → 抽象化 → 反対
How:RPGで属性ごとに攻撃変化 →抽象化 → 相手よりやり方を変える
Why:映画のヒット→抽象化→共感を呼ぶ要素
2.メモで自分を知る
自己分析ノートで人生の軸を見つける
自分が生まれてから現在まで徹底的に分析し、自分の軸を見つける。
では具体的に何をするかまで書く
ここでも ファクト→抽象化→転用 が大事。
3.メモで夢を叶える
紙に書くことでマインドシェアを高める
心の中でいつでも考えている状態にする。
モチベーションの2類型
人生の軸を決め、ゴールから逆算していく「トップダウン型」と
自分がワクワクする度合いで重要度を決める「ボトムアップ型」がいる。
ゴール設計の指標 SMART
Specific 明確になっていること
Measurable 測定可能であること
Achivable 達成可能であること
Related 自分の強み、やりたいことと関連していること
Time 時間の定めがあること
軸を決める段階では、このうち特にSMTが重要。
【感想・考察】
前田氏の圧倒的な熱量を感じる。
直接的にメモが関係あるのは、最初の「思考力を鍛える」部分だ。
ポイントだけなら「ファクト→抽象化→転用」の説明で終わってしまうが、圧倒的な熱量で語られると胸に響いてくる。
「自分を知る」、「夢を叶える」部分は、
メモというより自己分析を徹底的に行いましょうという話。
これも巻末に「1000問の自己分析」を付けるくらい体育会系のノリ。
成功者の方法論はそれぞれで、メモが合う人もいれば、数値化が合う人もいるだろう。
ただ、圧倒的な熱量だけは共通していると感じる。