『死体埋め部の回想と再興』 斜線堂有紀
『死体埋め部の悔恨と青春』に続くシリーズ第2弾!
オチがついてしまった前作ラストからどう繋げるか、興味津々でいたら、まさかの展開でした。
前作を読んでいないと意味がわからないと思うので、順番通り読むことをお勧めします。
「青春時代に手に入れられなかったものを取り戻したい」織賀と、「何者でもない自分を承認してくれる誰か」が欲しい祝部。共依存関係の中、段々と「まともさ」から離れていってしまう2人が、微笑ましくも不気味だ。
リンク先にあらすじと感想をあげました。
『死体埋め部の悔恨と青春』 斜線堂有紀
「死体埋め部」で大学生活を満喫する、男二人の物語です。
これから埋める死体を肴に「ウミガメのスープ」的な推理ゲームを楽しむ、サイコパスっぽい展開でした。
斜線堂有紀には「正しさ」とか「愚かさとか」判断基準を少しずつずらしてくる話が多い。
この作品でも、徐々に「まともさ」が揺さぶられる語り手に引っ張られ、読んでいる自分の感覚もずれていくようです。
ちょっと危ないかも。
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『八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。』 天沢夏月
彼女の死後4年が経った「現在」と、彼女と知り合った高校生時代の「過去」
時間を超えた「交換ノート」が思いを綴る、切ないラブストーリーです。
プロローグから、彼女が死んでしまう結末が分かっているのに、その「八月の終わり」に向かわなければならない物語が泣かせに来てます。
「たった40日の恋」という惹句。
学生の頃は時間が濃密だったことを思い出します。
たった1日でも、人生を決めてしまうほどの重みを持ち得るくらい。
今や40日なんてあっという間だし、もう今年が40日過ぎていることに唖然とするし、なんなら1年もあっという間にすぎてしまう。
「もっと毎日を大切にせにゃあかん」と思わされました。
リンク先にあらすじと感想を上げています。
『彼女が死んだ夜』 西澤保彦
その「女性の遺体」には、何層もの複雑な思惑が絡んでいた。
「匠千暁シリーズ」の、時系列的には第1弾です。
「エピローグ」が印象的でしたね。
ミステリ的には蛇足感もあるんだけど、ラスト数ページに「ドライな人間観とウェットな愛憎のせめぎ合い」を集約させた凄みを感じました。
面白いシリーズです。
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『本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!』 和田稔
Kindleでの読書術を紹介する本です。
個人的にはKindleにどっぷり浸かってます。
クオリティはともかく、4年近くほとんど毎日、一冊本を読んで書評ブログを上げ続けられたのは、Kindleが「隙間時間での読書」を可能にしてくれたから。
紙の本も好きなんだけど、Kindleがなくなったら困るなぁ。。
リンク先で本書の要約と、自分のKindleの使い方を解説しています。
『スコッチ・ゲーム』 西澤保彦
複雑な伏線の鮮やかな回収が美しいし、主人公たちの距離感が心地いい。
気づかずにシリーズ3作目から読んでしまったが、1作目から読んでみよう。
高校生の高瀬千帆は、恋人の恵を殺される。
目撃者と同室だった生徒、恵の実家を訪れた生徒が次々と殺された。
千帆は教師の惟道を疑うが、彼は「スコッチの匂いがする不審な人物とぶつかった。その人が川に中身を捨てているのを見た」という不思議なアリバイを訴えた。
事件から2年後、千帆は大学の友人たちに「スコッチを川に捨てた人物」の真意を当てさせるゲームを持ちかけた。
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『キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学』 一橋大学イノベーション研究センター
産業機器向けセンサーなどで驚異の利益率を維持する「株式会社キーエンス」の研究です。
高利益率の源泉はシンプルで「高く売る」&「安く作る」こと。
顧客指向の「付加価値創造」で、高く売れる製品を開発し、
「徹底したコスト意識」で、安く作る。
言ってみればシンプルだけど、これを地道に継続するのが力ですね。
中の人の話を聞くと「壮絶ブラック」っぽいけど。。
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