毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

ストロベリーナイト 警部補 姫川玲子

事前知識なしにタイトルだけを見て

可愛らしい系ミステリと思って読みましたが

かなりグロいシーンもある

際どいサイコサスペンスミステリでした。

 

ミステリとして凝っているわけでは無いのですが

主人公 姫川玲子と警察関係者たちの濃いキャラが魅力的で

一気に読み終えてしまいました。

 

 

【タイトル】

ストロベリーナイト 警部補 姫川玲子

 

【作者】

誉田哲也

 

【あらすじ・概要】

薬物中毒となり家庭を崩壊させ、

虐待の限りを尽くす父を

「僕」が殺す場面のモノローグから始まる。

 

葛飾区にある公園近くの植え込みに

ブルーシートに包まれた死体が発見され

警視庁捜査一課の警部補の姫川玲子と

そのチームは捜査に当たる。

 

遺体を丁寧に包む周到さと、

それを人目につく住宅街に放置した大雑把さの

ギャップに違和感を感じた姫川は

その裏に第二の殺人があることを予見する。

果たして同じブルーシートに包まれた死体が発見され、

連続殺人事件であることが判明する。

 

姫川たちのチームは、被害者の関係者への聞き込みで

「ストロベリーナイト」というサイトの噂にたどり着く。

凄惨な殺害の映像を見せ

「あなたは それを 生で 見たいですか?」と訊ねる。

「はい」とクリックすると自宅に招待状が届くという。

 

姫川たちは警察内部の手柄争奪戦に巻き込まれながら

徐々に真相に近づいていく。

 

【感想・考察】

死を強烈に身近に感じることで

ようやく生を鮮やかに感じられる人々、

自分も他人も同じように赤い血が流れていることを見て

ようやく自分の生を感じられる人が描かれる。

 

生と死は、剃刀一枚を隔てただけの

危ういものだということは理解はできる。

 

ただ「明日死ぬかも知れないから精一杯生きる」よりは

とりあえず「自分や身近な人の死を遠くに置いておく」ことで

日々を積み上げていく「図々しい生き方」の方が

自分の性には合っていると思う。

 

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