毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

インビジブルレイン 警部補 姫川玲子

 

シリーズ4作目ですが、姫川玲子が今までで一番格好良い!

いくつもの葛藤を超えて大きな成長を見せてくれました。

 

【タイトル】

インビジブルレイン 警部補 姫川玲子

 

【作者】

誉田哲也

 

【あらすじ・概要】

暴力団員の「小林充」が殺され、

姫川玲子たち捜査一課は、

暴力団絡みの案件を扱う

組対4課と合同で捜査を進めていた。

 

「柳井健斗」が犯人というタレコミがあったが

9年前の捜査の過失が明るみに出るのを恐れた

上層部が、彼に関する捜査を禁じてしまう。

 

姫川は、直属上司たちの進退に関わる捜査を

躊躇する気持ちもあったが、

班の仲間たちや先輩に背中を押され

単独で柳井の捜査を進めた。

 

姫川は、同じく柳井を追っていた

暴力団員の「牧田勲」と接触する。

当初牧田は暴力団員であることを隠していたが

やがて身元を明かし、姫川と共に柳井を追う。

 

 

【感想・考察】

警察組織内で保身に走る上層部への反感と

尊敬する上司や仲間たちを守りたいという

想いの間で苦しんだり、

「反社会的勢力」の男に魅力を感じてしまった自分と

警察官としての立場の間で葛藤して

そして最後には「清濁併せ呑み」成長している。

 

腐敗した組織は糾弾されるべきで

反社会的勢力に与すべきではない。

中途半端を許せば際限がなくなることもあるだろう。

 

ただ、一人の人間の中にも多重性があることから

目を背けてしまうのは「弱々しい」と感じてしまう。

 

自分の多重性と向き合い受け入れた姫川は

ずっと強くなったように思えた。

 

 

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