小さな習慣
【作者】
スティーブン・ガイズ
【あらすじ・概要】
何かを成し遂げたい時には、目標を「ばかばかしいくらいに」小さく分割して始め、習慣化するのが良いという話。
「1日に1回腕立て伏せをする」、「1日に50ワードの文章を書く」など失敗しようがないくらいの小さい目標を立て、100%の達成率でクリアする。必ずこなすことができるから達成できなかったことによる罪悪感が生まれることもない。
脳はできる限り同じことを繰り返そうとする。新しいことを始めるのはには意志の力が必要で、意志の力は限られている。モチベーションを高めて目標を高めようとしても、意志の力に頼っていてはいつか途切れてしまう。
小さい目標であれば、ほとんど意志の力を使わずに取り掛かることができるし、習慣化してしまえば、脳は自動的に繰り返そうとする。
目標をできる限り小さな行動に分割し、それができたら「成功」と判断する。目標が小さすぎて実際には目標以上の行動をこなせたとしても、目標は「絶対に」上げずに、当初の目標を上げてはいけない。「毎日ランニングシューズを手に取ること」を目標として設定したのであれば、実際には毎日500mは走ることができたとしても、目標自体はどんなことがあっても絶対に変えてはいけない。ランニングシューズを手に取ったら「絶対的に目標達成」なのだということが大事。
【感想・考察】
「小さなことから取り掛かる」、「良い行動は習慣化するまで続ける」という話はよく聞くが、この本では体系的に具体的に説明されていてすっきりと腹に落ちる感じがした。実際に小さな習慣付けを始めてみようと思えた。