毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

『サイタ×サイタ EXPLOSIVE』 森博嗣

Xシリーズ第5弾です。探偵事務所に飛び込んだ匿名依頼主からの調査依頼。巷を騒がせている連続爆弾事件。その周辺で起きた連絡殺人事件。SYアート&リサーチの小川たちが事件を調査していきます。形而上学的で理屈っぽい会話と、急にぶっ込まれる情緒満載な…

『副業Webライターの超初心者が月5万円を稼ぐためのWebライティング講座』 けんのすけ

副業として、まずは月5万円を目指す Webライティングの指南書です。あくまで副業なので、手間のかかる仕組み構築や営業が不要な「クラウドソーシング」サービスの使用を推奨しています。具体的なクラウドソーシングの紹介や、記事量産のための「テンプレート…

『ムカシ×ムカシ REMINISCENCE』 森博嗣

「Xシリーズ」の第4弾です。今作には西之園萌絵が登場しないのが残念です。。 密室を作りつつその謎は完全スルーとか、ハウダニットは放棄されてます。その分、ワイダニットとして犯人の動機を問うのが焦点になっています。 リンク先にあらすじと感想を上げ…

『億を稼ぐ勉強法』 小林正弥

「億を稼ぐ」とか、煽りの入ったタイトルです。内容的には即実践に繋がる具体的な話ではなく「考え方」の部分がメインです。 役に立ちそうなのは、・顧客利益を起点に考えよう。・知識習得はオンラインなど独学の方が効率的。 課題設定やフィードバックには…

『タカイ×タカイ CRUCIFIXION』 森博嗣

Xシリーズ第3弾! マジシャン邸宅の敷地内で、ポールに吊りあげられた死体が発見されます。誰が何の目的でどうやって殺したのか。Who Done It、Why Done It、How Done It の全要素が揃ったミステリィですが、今作では Who の部分に上手さを感じました。 今回…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 A+B+Cの殺人』 木元哉多

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズ第7弾。前作に続いて今回も長編です。酒浸りで自堕落な男と、末期がんで余命僅かなその妻、父に見切りをつけ、母の死を覚悟し自分たちだけで生きると覚悟した二人の子どもたちの物語です。今作は作者のメッセージが、かなり…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 金曜日の神隠し』 木元哉多

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズの第6弾。今回は長編です。「母からネグレクトされた挙句、母の犯した殺人のせいで後ろ指をさされてきた律子が、苦心を重ね成功をつかみ取った。だが律子の前に母が現れ、彼女が築き上げてきたものを壊していく」というお話…

『確率思考 不確かな未来から利益を生みだす』 アニー・デューク

ポーカー競技者である著者が「質の高い意思決定」をする手法を解説する本です。良い結果が出たから、良い意思決定だったとは言い切れないし、悪い結果がでたから、間違った判断だっただとも限りません。未知の情報や偶然の要素が絡むのだから、判断はゼロイ…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎』 木元哉多

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズ5作目です。シリーズ新刊が出たので旧作を読み返してみました。目標を持つことと、真剣に取り組むことの意味を問う1話目、 ヤワな男が自分以外の人のため強くなる2話目、変化球的な展開ながらきっちり論理パズルになってい…

『キラレ×キラレ CUTTHROAT』 森博嗣

Xシリーズ第2弾。満員電車内で起きた連続切り裂き事件被害者の、ミッシングリンクを繋いでいくミステリです。S&Mシリーズの西之園萌絵が登場するのが個人的には嬉しい。満員電車の異常さが改めて認識させられました。最近は少しマシになっているのかな。。 …

『Ork(オーク)-2006-』 高山環

『箱の中の優しい世界』の前日譚。 2006年、インターネットが実社会に広がってきたけれど、スマホはまだなくSNSも今ほど盛んではなかった時期、個人情報が大手の情報インフラ企業に寡占されることのリスクを訴える話です。個人の感覚としては「Googleさんの…

『閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム』 木元哉多

『閻魔堂沙羅』シリーズ第4作です。 新刊が出たので過去作を再読。閻魔大王代理 沙羅の「犯人が分かったら生き返らせてあげる」という推理ゲームに挑む死者たちの挑戦を描く短編集です。最初はしつこいと感じたマンネリ展開にも、4作目になると様式美を感じ…

『イナイ×イナイ PEEKABOO』 森博嗣

森博嗣さんのXシリーズに手を出してみました。森さんの作品群は大体繋がっていて一大サーガになっているようです。私は S&M→四季→W→Xと大分変則的に読んでいるのですが、森ワールドを味わい尽くすなら出版順に楽しんだ方が良さそうですね。・S&Mシリーズ・V…

『除妖師II』 如月恭介

新興宗教とドラッグを使い勢力を強めていく妖術師たちと戦う「除妖師」たちの物語です。「除妖師」に続くシリーズ第2弾なので、前作から順番に読むことをお勧めします。 ミステリ的な頭脳戦から始まり、徐々に大規模な能力バトルに展開していくストーリーが…

『妻のトリセツ』 黒川伊保子

女性の「地雷敷設ポイント」を避け、飛んでくる弾丸を10発から5発に減らす手法を解説する本です。「女性脳」とか、ちょっと紋切型に過ぎる感じもしますが、人間関係全般に役立ちそうな話もたくさんありました。リンク先に要約と感想を上げました。 booklet.w…

『知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ』 苅谷剛彦

常識にとらわれず自分の頭で考える「知的複眼思考法」を提唱する本です。多数の具体例でみせる「視点のずらし方」が実にあざやかで、刺激的な内容でした。20年以上前の本ですが「考え方の斬新さ」は色褪せていません。私はミステリでも叙述トリック系が特に…

『折れた竜骨』 米澤穂信

12世紀のヨーロッパを舞台にしたミステリファンタジーです。記憶を操る魔法や姿を消す魔法があるファンタジーの世界でも、「何でもあり」じゃなくルールが定められていれば、謎解きミステリ成り立つんですね。現実世界のような曖昧さがない分、ある意味純粋…

『幻覚少女』 根本総一郎

数十年前のトンネル事故で死んだ少女の幽霊が、男子大学生に憑りついて、事故原因を作った政治家への復讐を計画します。復讐ストーリーの裏にある「3つの家族のすれ違いと関係修復」が感動的です。再読なのですが、改めて泣かされてしまいました。 リンク先…

『三毛猫ホームズの恐怖館』 赤川次郎

「三毛猫ホームズ」シリーズで長編としては第6弾です。 今回は高校を舞台にした物語。いくつもの事件で張られた伏線が、ラストの「劇中劇」で回収されていくのが爽快です。 それにしても、1982年当時の高校生って、こんなにフリーダムだったんですかね。。 …

『キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~』斜線堂 有紀

「キネマ探偵カレイドミステリー」シリーズ3冊目。本書でシリーズ完結です。 映画好きの引きこもり嗄井戸と、友人の奈緒崎の、ユルいけど熱い友情がいい感じです。雰囲気を表現した表紙イラストが秀逸だと思う。大学時代に戻りたくなります。本書ではシリー…

『キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~』 斜線堂 有紀

「キネマ探偵カレイドミステリー」シリーズ第2弾です。 前作に引き続き、 映画好きの引きこもり嗄井戸と、その友人奈緒崎の交流が微笑ましくていい感じです。3話の連作短編集なで映画をモチーフにした各話の謎解きも面白いのですが、前作からシリーズと通し…

『約束のネバーランド』 白井カイウ(原作) 出水ぽすか(作画)

『約束のネバーランド』久しぶりにコミックスのレビューです。 孤児院からの脱走をかけた頭脳戦から始まり、異形の鬼とのバトルものに展開していく、少年マンガ王道のストーリー展開です。ただ主人公エマの設定は、ジャンプ作品としては異色ですね。バトルマ…

『キネマ探偵カレイドミステリー』 斜線堂 有紀

映画好きの引きこもり大学生 嗄井戸高久が、友人の奈緒崎と一緒に安楽椅子探偵として事件を解決していく、4編の連作短編ミステリです。男子大学生2人の、ダラダラした感じの交流がいい感じで、自分の学生時代を思い出しました。最近はまとまった時間を取るの…

『作ってあげたい小江戸ごはん2 まんぷくトマトスープと親子の朝ごはん』 高橋 由太

「作ってあげたい小江戸ごはん」シリーズ第2弾です。 「幸せは、人が運んでくるものだから」 「食べることは生きること。生きることは食べること」人と人の繋がりを何より大事にして、心と体を癒す食べ物の力を引き出していくストーリーです。読んでいて心が…

『三毛猫ホームズの運動会』 赤川次郎

「三毛猫ホームズ」シリーズ最初の短編集です。 長編でも軽快なストーリー展開ですが、短編だとさらにテンポよく読みやすいですね。軽妙な会話で引っ張られるコメディ色の強い作品だけれど、そこで起こる事件自体はかなり陰惨です。特に男女関係では救いのな…

『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は十一月に消えた』 太田 紫織

『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』シリーズ第4弾! 櫻子さんのキャラクタがいいですね。 コミュニケーションは不器用で、相手との距離を測るのに苦心しているけれど、それだけ相手を尊重しているのでしょう。真相を推理しても、その事実をどう受け止…

『作ってあげたい小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました!』

小江戸川越の定食屋「たぬき食堂」を舞台に、若き店主大地と看板娘たまきが人々の悩みを解決していく物語です。優しい人の繋がりと、素朴ながら心のこもった料理に、読んでいて気持ちが暖かくなります。たぬき系女子好きには たまき の魅力も絶大です。 リン…

『三毛猫ホームズの狂死曲』 赤川次郎

「三毛猫ホームズシリーズ」4作目。ヴァイオリン・コンクールの決勝進出を決めた7人の合宿所と、関係者たちの周辺で次々と起こる連続殺人事件。割と緩めなクローズドサークル・ミステリです。片山刑事は「モテない設定」の割に、毎回美女に迫られて羨ましい…

『三毛猫ホームズの駈落ち』 赤川次郎

「三毛猫ホームズ」シリーズ第5作。 12年前に駆け落ちして故郷を離れ東京で暮らす男女と、その周りで次々と起こる事件のお話です。駆け落ち後のドロドロとした恋愛関係はやたらとリアルで陰惨。ラブコメ全開の主人公の片山兄妹周辺の恋愛模様とは対照的でし…

『フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略』 クリス・ アンダーソン

無料サンプルとか体験版とか「フリー」を使ったマーケティングは昔からあったけれど、結局は費用を付け替えて見えなくしているだけでした。でも、デジタルの世界では複製や配布に関わる限界費用がゼロに近づいているので、「本当のフリー」が実現できるよう…

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