『確率思考 不確かな未来から利益を生みだす』 アニー・デューク
ポーカー競技者である著者が「質の高い意思決定」をする手法を解説する本です。
良い結果が出たから、良い意思決定だったとは言い切れないし、悪い結果がでたから、間違った判断だっただとも限りません。未知の情報や偶然の要素が絡むのだから、判断はゼロイチではなく、確率論で考えるべきだと著者は述べています。
また、判断に影響する心理的バイアスも「賭け型思考」を使って、できるだけ排除する方法を紹介しています。
自身の成功経験を語るサンプル数1の「成功法則」も無意味だとは思いませんが、運の要素をコントロールできないと、直接役立てることはできません。
数回の試行であれば偏りに支配され「運」にコントロールされるけれど、挑戦回数を増やせば大数の法則にしたがい理論上の「確率」に近づきます。
「運」からコントロールを取り戻すためには、成功に慢心せず失敗にめげず、挑戦し続けることが必要なのかもしれませんね。
リンク先に要約と感想を上げました。