『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット
2007年に先進国で生まれた子供は、半数以上が100歳を超えて生きる。
「人生100年時代」に突入し、「学校で学習・会社で仕事・老後」の3ステージ構成が機能しなくなった現代、新しい考え方と行動が必要だと提言する本です。
ざっくりまとめると、
「より長く、ご機嫌に働こうぜ!」という内容。
個人的な本音をいうと、
「そんなにずっと働きたくない。。。」のですが。
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『推し、燃ゆ』 宇佐見りん
主人公の あかりは、自分にとっては「完全に普通の人」でした。
とりとめのない一人称視点の文章が「発達障害」っぽい感じを出しているけれど、自分の思考も、これくらいの「とっ散らかり方」だし、学校やバイト先での「コミュニケーション」のしずらさも「全然普通」でした。
一方で、あかりが「推し」について発信するときは、割と冷静に整理された文章を書く。
「熱意を持てる対象」に「ゆっくり時間をとって向き合える」なら、集中力を維持してまとまったアウトプットも出せています。
自分と変わらないじゃん。
ああ、なるほど、そういうことか。
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『死体埋め部の回想と再興』 斜線堂有紀
『死体埋め部の悔恨と青春』に続くシリーズ第2弾!
オチがついてしまった前作ラストからどう繋げるか、興味津々でいたら、まさかの展開でした。
前作を読んでいないと意味がわからないと思うので、順番通り読むことをお勧めします。
「青春時代に手に入れられなかったものを取り戻したい」織賀と、「何者でもない自分を承認してくれる誰か」が欲しい祝部。共依存関係の中、段々と「まともさ」から離れていってしまう2人が、微笑ましくも不気味だ。
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『死体埋め部の悔恨と青春』 斜線堂有紀
「死体埋め部」で大学生活を満喫する、男二人の物語です。
これから埋める死体を肴に「ウミガメのスープ」的な推理ゲームを楽しむ、サイコパスっぽい展開でした。
斜線堂有紀には「正しさ」とか「愚かさとか」判断基準を少しずつずらしてくる話が多い。
この作品でも、徐々に「まともさ」が揺さぶられる語り手に引っ張られ、読んでいる自分の感覚もずれていくようです。
ちょっと危ないかも。
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『八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。』 天沢夏月
彼女の死後4年が経った「現在」と、彼女と知り合った高校生時代の「過去」
時間を超えた「交換ノート」が思いを綴る、切ないラブストーリーです。
プロローグから、彼女が死んでしまう結末が分かっているのに、その「八月の終わり」に向かわなければならない物語が泣かせに来てます。
「たった40日の恋」という惹句。
学生の頃は時間が濃密だったことを思い出します。
たった1日でも、人生を決めてしまうほどの重みを持ち得るくらい。
今や40日なんてあっという間だし、もう今年が40日過ぎていることに唖然とするし、なんなら1年もあっという間にすぎてしまう。
「もっと毎日を大切にせにゃあかん」と思わされました。
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『彼女が死んだ夜』 西澤保彦
その「女性の遺体」には、何層もの複雑な思惑が絡んでいた。
「匠千暁シリーズ」の、時系列的には第1弾です。
「エピローグ」が印象的でしたね。
ミステリ的には蛇足感もあるんだけど、ラスト数ページに「ドライな人間観とウェットな愛憎のせめぎ合い」を集約させた凄みを感じました。
面白いシリーズです。
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『本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!』 和田稔
Kindleでの読書術を紹介する本です。
個人的にはKindleにどっぷり浸かってます。
クオリティはともかく、4年近くほとんど毎日、一冊本を読んで書評ブログを上げ続けられたのは、Kindleが「隙間時間での読書」を可能にしてくれたから。
紙の本も好きなんだけど、Kindleがなくなったら困るなぁ。。
リンク先で本書の要約と、自分のKindleの使い方を解説しています。