毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ

浜村渚の計算ノート」 の作者さんの作品です。

 

マニアックな古物商探偵というマニアックな設定です。

ドラキュラの棺桶から古い家電まで、

色々とウンチクが語られますが、たぶん役に立つことはないでしょう。

 

【タイトル】

ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ

 

【作者】

青柳 碧人

 

【あらすじ・概要】

マニアックな古物販売を手掛けるユリオは

興味をそそるものに出会うと、欲しくて仕方がなくなる。

ユリオと妹のさくらが事件に巻き込まれ解決していく

5話の連作短編集。

 

誰のゾンビ?

ゾンビに扮した客が集まる、「ゾンビパーティー」の最中、

一人のゾンビが参加していた女性首を絞める。

周囲の客に制止されゾンビは逃げ出したが階段を転げ落ち、

階下にあったドラキュラの棺の中で死んでいた。

 

ゾンビに扮していた死体には身元を示すものが何もなかったが

首を絞められた女性がストーカー被害にあっていたことから

そのストーカーの犯行ではないかと思われた。

しかし検死の結果、男は転落の数時間前に死んでいたことが分かり

捜査は暗礁に乗り上げる。

本当のゾンビが犯行に及んだのか。

 

棺を買取に向かっていたユリオとさくらは

貴重な品が証拠品として押収されるのを防ぐため

事件解決のために推理に取り組む。

 

デメニギスは見ていた

美術展の展示物を物色しに来たユリオとさくら。

展示会場に4つ並べられたガラス製のブースに

4人がそれぞれの展示物を並べていた。

 

一人の出展者の妻が「透明家具」のポーズを取ったとき

急に血を吹き出し倒れてしまう。

捜査の結果、すぐ横のブースにあった像に仕込まれた

銃が暴発したものと思わたが

ユリオは仕掛けがあったのではないかと疑った。

 

ウサギの天使が呼んでいる

ライターであるユリオは「ゴミ屋敷のヌシ」 についての

本に記事を書くよう迫られ、編集者と共にあるゴミ屋敷に向かった。

そこでは古い時代の家電製品がコレクションされており

ユリオの食指が動いたが、部屋でヌシが殺されているのが発見される。

クリスマスツリーから消えていたウサギのマスコット、

死体の頬に押し付けられたウサギの型、

千枚近く集められた Suica は何を意味するのか。

 

琥珀の心臓を盗ったのは

老人ホームの入居者に、オルメカ文明の巨人頭像を

納入しに来た ユリオとさくら。

そこで、ある老人が孫からもらったテディベアの

胸が割かれる悪戯が起き、犯人探しが始まった。

マヤ文明の生贄の儀式を模したものだとして

南米古代文明マニアの老人が疑われてしまう。

ユリオは彼の疑いを解くため、

事件の真相を探っていく。

 

顔ハメ看板の夕べ

「観光地にある顔だけくりぬかれた看板」コレクターの別荘に

注文品を納入しに来たユリオとさくら。

通いの家政婦だという女性と、主人の息子だという男が

別荘にいたが、その時が初対面で互いに面識はなかった。

不在だった主人を探したところ、鍵のかかったコレクション部屋で

主人の死体が発見される。

ユリオは「アーモンド臭がする」といい

青酸系毒物による殺人の可能性があるとして警察を呼んだ。

 

【感想・考察】

エキセントリックで飄々としている「名探偵」だ。

マニアックすぎるウンチクはある意味面白いが

ミステリとしてはツッコミどころが多い。。

サラッと楽しむのにちょうどよい作品。

 

 

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