毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

ボディ・メッセージ 被砥功児の事件簿

探偵がたくさん出てくるミステリです。

叙述トリックとかではないのですが

多分、映像化は難しいと思います。

 

【タイトル】

ボディ・メッセージ 被砥功児の事件簿

 

【作者】

安萬 純一

 

【あらすじ・概要】

米国メイン州にあるディー・デクスター探偵事務所に

「ある家に、探偵二人で一晩止まってほしい」

という奇妙な依頼が来る。

 

ディーの探偵事務所に所属するスタンリー と

ケンウッドの二人はその家に訪れた。

そこには無口な使用人の老婆、顔の大きい女性、

スタンリー旧知の女性探偵もいたが、

二人をこの家に呼んだ理由は何も説明されなかった。

 

スタンリーとケンウッドは酒を飲んで寝てしまうが

深夜に大きな音を聞き目覚める。

二人は家人の居室に向かい、4人の死体を発見した。

死体は首と片腕が肩口から切断されており

右手の無い2体と左手の無い2体が並べられていた。

まだ犯人が潜んでいることを恐れた二人はそこから逃げ出し

ディーの家に向かい事件を報告した。

 

ところが警察と一緒に現場に戻ると

4つの死体と血の跡はきれいになくなっていた。

 

亡くなった姉妹が誰かを脅迫していると思われる

手紙が見つかり、ディーたちは捜査の範囲を広げるが

解決の糸口が見えない。

 

ディーは日本人探偵の 被砥功児(ピート・コージ)と

連絡を取り、捜査協力を依頼する。

 

 

【感想・考察】

何故、死体は切断されていたのか。

何故、わざわざ探偵に死体を目撃させたのか。

それなのに、何故、あとから死体を隠したのか。

何故、被害者や関係者がみな「兄弟・姉妹」なのか。

色々な「何故」詰め込まれた Why Done It のミステリだ。

不気味な雰囲気の中、徐々に真相が見えてくる。

 

誰が犯人か(Who Done It) の部分は理詰めでは追えず

唐突感があるが、そこはまあオマケという感じだろう。

 

 

 

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