1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣
【作者】
ケビン・クルーズ
【あらすじ・概要】
ビリオネアやオリンピック出場者、成績優秀者などから時間管理の秘訣を聞き、15の秘訣にまとめた本。
① 1440
一日は1440分で有限だということを認識し、時間は取り返しのつかない貴重な資源だと常に意識すること。
② 適切な優先順位
最も大切なこと(Most Important Task)を見極め、その達成に全力を尽くす。
③ To Do List をやめる
To Do List は優先順位が不明確で、手の付けやすいことから片づけ、重要だが緊急ではないことがいつまでも残る。代わりにスケジュール帳にやる時間を決めて記入する。
④ 先延ばしを撃退する
モチベーションが十分でないか、未来の理想より今の願望の方が強いことを認識しないで目標設定をしているのが原因。未来の自分を予想し戦う、嫌な思いと良い思い、飴と鞭を使うなどで先延ばしを撃退する。
⑤ 罪悪感なく定時退社
仕事は無限で終りはないと認識。何を優先し、どういう結果を出すか自分で定める。
⑥ ノート術
手書きのノートを推奨。記憶のプレッシャーから脳を開放し、良いアイデアを残す。
⑦ 3210メール
一日に3回、21分間で、メールボックスを0にする。メールに振り回されないよう見る時間は限定し、何度も戻らないよう未処理件数をゼロにする。
⑧ 会議術
無駄な会議をしない。会議の時間を限定する。会議のない日を作る。事前にアジェンダを配布し効率化する。会議中にほかのことをさせない。等。
⑨ノーと言う
何かに「イエス」ということは、その時点では見えなかった他の何かに「ノー」をいうことかもしれない。本当に大事なことにつながらないなら、勇気を持って「ノー」ということも必要。
⑩ パレートの法則
入力と出力は比例しない。2割の入力が8割の出力を生み出す。重要な2割に集中し他は切るか外部委託するなどで効率を上げる。
⑪ 3つの質問
時間削減のため、「断念する」、「委託する」、「再設計する」ことを考える。自分がやることにこだわりがないことなら、お金で時間を買えるなら買うべき。
⑫ テーマを持つ
集中日や予備日など、日ごとのテーマを設定しておくとスケジュールを組みやすい。
⑬ 一度しか触らない
郵便物は触ったらその場で開封してその場で処理。メールも後で見返すのではなく、その場で処理。
⑭ 朝を変える
朝の時間は集中力が高まりやすい。朝に外部から干渉されない時間を持ち、エネルギーを高めるようなルーチンを持つ。
⑮ エネルギー
時間は変えられないが、エネルギーは増やせる。健康に留意し、集中力の高い時間に重要なことをスケジューリングすることで成果は増やせる。集中力が途切れるようなときは適時休憩をすることも大事。
まとめとして、 E-3C : Energy、Capture(記録), Caledar(スケジュール), Consentration(集中)を挙げている。
【感想・考察】
時間管理の内容としてはよく言われていることが多い。
精神面では「大事なことを見極め」、「そのために必要なことに集中する」が大事で、技術的には「自分の集中できる時間や、集中する方法を知り活用する」ことが有用だ。
「シングルタスク」という本を読んでから、一つのことを片付けてから次に移ることを意識しているが、確実に効率は上がっている。それが「大事なこと」の達成につながっているのか、改めて自問することが必要だと感じた。