毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

雨の日も、晴れ男

水野敬也氏の作品では、

バタバタしたコメディーの合間に

教訓を投げ込んでくるパターンが王道ですね。

笑わせ要素が強い本ですが、

「人生は解釈する力が大事」という

メッセージが込められています。

 

【タイトル】

雨の日も、晴れ男

 

【作者】

水野敬也

 

【あらすじ・概要】

天上に住む子供の神様シュナとワンダーは、デスノートのごとく

 書いた通りの出来事がその人に降りかかる手帳を使い

地上に住むアレックスを不幸にしようとした。

 

「目覚まし時計が止まる」から始まり

「上司にイジメられる」「仕事で失敗をする」

「知らない男に殴られる」など、

手帳に書き込んだことが次々と実現していったが

アレックスは、引き起こされた不幸を

アホほど前向きに受け取り、間抜けな対応で

受け流していった。

 

何を起こしても不幸にならないアレックスの様子を見て

二人の書き込みはエスカレートしていく。

「会社をクビになる」「家が火事になる」

そして「すべてを失う」

 

シュナとワンダーは自分たちのしたことが恐ろしくなるが

二人のいたずらを見つけた全能の神ゼウスは

書いたことを取り消すことはできないと言う。

 

失意に沈むアレックスを見て二人は地上へ降りていく。

 

 

【感想・考察】

最後に神の子シュナは

「神は人を不幸にすることも、幸福にすることもできない。

ただ出来事を起こすだけ」と書く。

 

人間の立場から言えば、

「どのような出来事が起こるかはコントロールできないが、

それをどう受け取るかは自分次第」ということだろう。

 

辛い出来事を受けて落ち込むのは仕方ないが

それでも図太く、良い方向に解釈しようとするアレックスの姿は

間抜けながらも格好良い。

 

同じ著者の「夢をかなえるゾウ」などは比べる尾説教要素は薄く、

かなりギャグ寄りだったが、

「人生には解釈力が重要」というメッセージは

寿司土下座のイメージと一緒に頭に焼き付いた。

 

 

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