毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

○○○○○○○○殺人事件

タイトルの伏せ字になっている「ことわざ」部分を当てる

「タイトル当て」ミステリです。

「なんだそりゃ⁉︎」というようなオチでしたが

よく見ると謎解きの材料がちゃんと提示されている

フェアな推理小説で、なかなか楽しめました。

 

 

【タイトル】

○○○○○○○○殺人事件

 

【作者】

早坂吝

 

【あらすじ・概要】

語り手の沖健太郎はアウトドア仲間とのオフ会で

小笠原諸島の小さな島に向かう。

 

数年前からジャーナリストの成瀬が取り持ち、

黒沼夫妻が所有する島で集まることが恒例となっていた。

今年は例年のメンバーである健太郎、

大学院生の小野寺渚、医師の浅川、

弁護士の中条、に加え、成瀬の恋人上木らいち も参加し、

小笠原諸島に向かう船上からオフ会を楽しんでいた。

 

父島から黒沼夫人の操縦するクルーザーに乗り換え

孤島に渡った参加者たちは、夏の島の開放感を満喫するが

翌朝、黒沼夫人と浅川が置き手紙を残し

クルーザーに乗って駆け落ちをしてしまう。

 

その後、島に取り残された健太郎たち一同は

「クローズドサークル」で「密室」に秘められた

「ダイイングメッセージ」を解くという

色々詰め込まれたミステリに直面する。

 

【感想・考察】

唖然とするような設定で納得いかない人も多いだろうが

実はかなりよくできたミステリだと思う。

 

私の場合、挿話で強調されている部分を見て

指定通り文字数の「ことわざ」は頭に浮かんだ。

ただ、その「ことわざ」の前半はすっきりハマるが

後半に違和感がありしっくりこない。

 

私はそこで諦めて解答編に進んでしまったが

「違和感」の部分を突き詰めて前半からの伏線を拾えば、

この「トンデモ設定」も読み取れたかもしれない。

 

じっくり謎解きをしたい人には

十分楽しめる作品だと思う。

 

 

 

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