そして生活はつづく
【作者】
星野源
【あらすじ・概要】
日常の生活についてのエッセイ集。
演劇、音楽、作家など多彩な活躍をしている著者だが、
「電話代の振り込みができない」、「カレーを食べると必ず服が汚れる」、「下痢で困る」などなど
ダメっぷりに焦点を合わせて書かれている。
日々の生活を「普通に」過ごすことの難しさを感じていることや、そういう感性が創作につながっていることが分かる。
【感想・考察】
著者の楽曲にある
「意味なんかないさ、暮らしがあるだけ ただ腹をすかせて、君のもとへ帰るんだ」
というフレーズが大好きだ。
大いなる目的に向かって、やるべきことを分解し計画を立て、日々努力していく生き方は素晴らしい。
一方で幸せは「日々の地味な暮らしの中で」、「身近な人との関り」の中にあるというのも真実だろう。
「Life is not a Problem to be solved, but a Reality to be experienced」
というキルケゴールの言葉も好きなのだが、似た意味合いを感じる。
「日々出会う人、起こる出来事を大切に、地に足の着いた暮らしをしていくこと」を続けていきたい。