幸せになる、はじめの一歩 『ある』と『ない』の物語 ~『ない』を『ある』に変える編~
【作者】
夢野さくら(文) たかお(イラスト)
【あらすじ・概要】
母親と一緒にクリスマスケーキを作りたかった「アイリ」。ケーキを一緒に作ることができず拗ねていると、ウサギのセバスチャンが現れ、彼にに導かれ別の国にたどり着く。
そこでは女王から「100個の『ある』を探しなさい」と言われた子猫の王子が困惑していた。彼はいつでも「ない」を見てしまう。アイリは、母親へのプレゼントにハンカチを買うお金が「ない」ねずみに、花を摘んで贈ることで届く思いが「ある」と言い、宿題をやれと叱る母親に不満を持つクマには、母親はクマが困らないように助けてくれる愛情が「ある」と説く。「ない」ばかりを見ていた王子もアイリの見方を学び、「ある」を探せる自信を持つ。
アイリ母親が一緒にケーキを作らないわけではなく、母の愛情が「ある」ことに重良いたり、元の世界に帰っていく。
【感想・考察】
「ある」と思うことで見えてくるものがある。「ない」と考えていると何も「ない」ようにしか見えない。子供向けの絵本でシンプルな話だが、他人を変えることはできなくても「自分の見方を変えることで世界を変えることができる」というのは真実を含んでいると感じる。