『本の読み方 スロー・リーディングの実践』 平野啓一郎
やみくもに量を求める速読ではなく、質を追求する「スロー・リーディング」を提唱する本です。
まずは「作者の意図を正確に把握すること」につとめ、
その上で「自分なりの考えを広げていく」という
創造的で個性的な読書をしよう、という内容でした。
作者自身も遅読家で遅筆家であるといい「ゆっくり読みゆっくり書く」ことを大切にしているようです。
モンテスキューが『法の精神』を書き上げるのに20年かけた例を挙げ、知性的な人間が長期間考え続けた内容を、速読で取り入れようとするのは「フルボディーのボルドーワインを一気飲みするくらい下品」だと断じています。
そうですね。
「暗黒大陸編」期待して待ちましょう。
リンク先に要約と感想をあげました。