『超約ヨーロッパの歴史』 ジョン・ハースト
副題に「The Shortest Hisotry of Europe」とある通り、短くまとめられたヨーロッパ史解説です。
短いのですが、ヨーロッパ文化の起源、侵略と征服の歴史、キリスト教の影響、言語や農業からの分析、封建制から近代の議会制民主主義までの流れ等々、それぞれの切り口が独特で興味深く読むことが出来ました。
受け取った印象は
・ローマ帝国以降、西ヨーロッパは小国乱立の期間が長く「国」の観念は希薄。
・その分、キリスト教が統一バックボーンになっている。
・大国構築のための「民族」というフィクションは今日も生き残っている。
というあたりです。
EUという超国家の実験が、かつてのローマ帝国を超えて、あるいはキリスト教圏を超えて広がるなら、面白いなあと思います。
リンク先に要約と感想をあげました。