『GOTH 僕の章』 乙一
サイコパス気味な「僕」と、死体や猟奇事件に興味を持つ森野夜、二人が関わった事件を綴る短編小説集です。
前編の『GOTH 夜の章』では、森野夜が抱えている物語が解き明かされていきます。
本書は「僕の章」で、「僕」に焦点が当てられています。
最終話の「声- Voice」が特に好きな話でした。
前後編を通して綿密に仕組まれたトリックの回収も見事ですが、最後には森野夜も救われたのが嬉しいです。
ラストシーンで振り返りもせず別れた「僕」と森野夜が、二度と交わらなければいいと思う。
こちらのリンク先に、あらすじと感想を上げました。