『残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか』 更科 功
・中途半端な「目」は役に立たない。
・例えば網膜だけがあっても生存競争上有利にならない。
・でも、これだけ複雑な器官が偶然一気にできたとは考えられない。
やっぱり「設計者」がいたんじゃね?
という「インテリジェントデザイン」に説得力があると感じていました。
でも「一つの器官は様々な用途に使われている」ことを思えば理解できる気がします。
例えば脊椎がいきなり姿勢維持のため生まれたわけでなく、最初カルシウムの貯蔵庫として働き、ついで脊髄の保護にも使われ、蠕動運動の軸として活用され、やがて姿勢性維持にも使われた。
機能ごとに分けて考えれば、中途半端に見えるステップにも意味があるということで、複雑な器官が「徐々にできていく」可能性もあると思えます。
新しい示唆を与えてくれる本でした。
リンク先に要約を載せています。