『アムステルダム運河殺人事件』 松本清張
実際の事件をベースにした「アムステルダム運河殺人事件」と、ゴルフ発祥の地を舞台とした「セント・アンドリュースの事件」、ヨーロッパを舞台とした2つの中編ミステリがおさめられています。
50年くらい前に書かれた小説で日本の情景を見ると、街の風景も人々の生活様式も大きく変化しているのが伝わりますが、本書で50年前のヨーロッパの様子をみても現在とあまり変わらないように感じます。
もちろんネットの影響などで変わった部分はあるけれど、全体としてゆったりとした雰囲気は今も残っています。
数十年前の小説から「現在と直接つながる歴史」が見えてくるのが面白いと思います。歴史小説になるとちょっと離れすぎている。
リンク先にあらすじと感想を上げました。