毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

『“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意』 ラリー・キング

f:id:kenbuchi:20200422040304j:plain

この本を読むと

1. 話が苦手な人は、必ずうまく話せるようになる。

2. 話が得意な人は、もっとうまく話せるようになる。

うーん、アメリカン。

  

タイトル:“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意

作者  :ラリー・キング

オススメ度

 役立ち度     ★★★☆☆

 斬新さ      ★★☆☆☆

 著者自伝     ★★☆☆☆

 総合オススメ度  ★★☆☆☆

 

要約

アメリカで著名なトーク番組司会者 ラリー・キング氏による、会話術の極意。

著者のことは知らなかったが、オバマ元大統領、ニクソン元大統領、ビル・ゲイツ、フランク・シナトラなど、各界の著名人から話を引き出した華々しい経歴の持ち主だ。

 

会話の原則

「自分らしく、正直に」が最大の原則。緊張しているならそのことを、苦しいならそのことを、隠さずに伝えることが大事で、隠してしまっては伝わらない。

「相手に敬意を持ち、関心を示す」ことも大事。

 

会話上達のための習慣

他人から学ぶ努力を怠ってはいけない。年代の離れた人など、自分と境遇の違う人の話は貴重だ。

話に情熱がこもっていなければ伝わらない。例えば仕事の話題であれば、情熱を持ち楽しんでいることが伝われば、相手にも思いが伝播する。

好奇心も重要だ。関心があるから深く聴こうという態度に繋がる。

会話にユーモアは必要だが、流れを止めるような無理なジョークは不要。自分のキャラクターが滲み出るようなユーモアには深みを感じる。

話し方のスタイルはそれぞれで、小声で話しながら相手の興味を引く人もいるし、はっきりと押し出す話し方の人もいる。自分に合ったスタイルをみつけそれを磨くのが大事。

 

 

緊張しない会話の続け方

まずは相手の緊張を解いてあげることが必要。相手についての質問から入ると良い。

会話のきっかけとして「天気、子供やペット、今いる場所」は鉄板ネタ。リスクが無く誰にでも話しやすい。

質問は「イエス・ノー」のクローズドクエスチョンより、オープンクエスチョンの方が話題が広がる。

ボディー・ランゲージは意識しすぎると不自然になる。それより大切なのはアイコンタクト。「相手の話を聞くとき、相手に質問をするとき」は相手の目を見る。

 

 

多人数で場を盛り上げるコツ

パーティーなど多人数で話す場合、まずは「全員が入れる話題」を選ぶことが大事。一部の人が付いていけない話題は避ける。

自分が専門的な知識を持っているテーマでも、周囲の意見を聞くようにする。会話を独占してはいけない。

内気で話に乗ってこない人がいたら、意識して質問をしたりして会話を導く。

 

 

ビジネス会話のルール

ビジネス会話でも「素直に正直に話すこと」「相手に敬意を持つこと」という大原則は変わらない。

それに加え「自社や業界だけで通じる言葉を使わないように気を付けること」「時間を無駄にしないこと」を意識すべき。

 

 

スピーチ術

人前でスピーチする場合「自分が知らないこと」を背伸びして話してはいけない。自信をもって話せるテーマを選ぶべきだ。

スピーチの最中は、相手を見て、話す速度や声の大きさに抑揚をつけ、背筋を伸ばして姿勢を正すことで、上手く話せるようになる。

事前に聞き手がどのような人なのかという情報を得ておくと、より良いスピーチを準備することができる。

 

 

感想・考察

パーティーについての話が多かったり、ジョークのセンスがちょっと違ったり、アメリカの本だなと感じるところが多々ある。

25年以上前の刊行ということもあって、ラジオなどメディアについての話や、マイクなどの技術的な話は、現代では当てはまらないことも多い。

 

だが、表面的な技術の部分を超えた「大原則」の部分は、今でも十分通用するし、国も時代も超えた普遍性があるのだと思う。

この本の価値は「率直に、正直に話すこと」「相手に敬意と関心を持つこと」の2点に凝縮されている。「正直であること」と「相手に敬意を持っていること」を、どのように表現するかには、文化的時代的な背景や個人の性格が関わってくるが、本質は変わらないはずだ。

 

 

当ブログは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムであ「Amazonアソシエイト・プログラム」に参加しています。