毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

神様の値段 戦力外捜査官

戦力外捜査官 姫デカ・海月千波」に続く

シリーズ二作目です。

 

海月警部の「ドジっ娘警部」っぷりが鳴りを潜め

スマートな名探偵っぽくなってしまったのは残念ですが

シリアスよりな展開も、これはこれで面白いです。

 

【タイトル】

神様の値段 戦力外捜査官

 

【作者】

似鳥鶏

 

【あらすじ・概要】

連続放火事件の捜査に当たっていた海月警部と

設楽巡査は、川に流される失態でまた捜査から外される。

 

連続放火事件に新興カルト「宇宙神瞠会」が

関わっている可能性を知らされた海月たちは

公安と協力し、内偵を使って捜査を進める。

 

妹が神瞠会に参加していることを知った設楽は

必死に翻意させようとするがかたくなに拒まれ

単身で神瞠会の修行施設に乗り込んでいく。

 

 

【感想・考察】

主人公たち警察だけでなく、

自分の仕事に真摯に向き合っている人々が

皆、それぞれの責任を果たすことで

世界を救っていった。

冒頭からの展開が素晴らしい。

 

設楽が新興宗教に絡めとられた妹を取り戻すために

その宗教を否定したがそれは反感を買うだけで

「宗教が与えてくれたもの」は何だったのかを考え

それを「よりマシな形」で実現しようと海月は提案した。

 

これは宗教に限った話ではなく

「相手が求めているモノを差し出す」ことが

人との関係を作るために必要なことなのだと思う。

 

 

そこで「自分の置かれた立場で

自分の責任を真摯に尽くすことが

相手も自分も救うことになる」

というのが作者さんからのメッセージなのだと感じる。

 

また、コメディー色の強い本シリーズで

警察内部の話などデフォルメが多いのだとは思うが

テロの方法は凄く考えられていてリアリティーがある。

作者さんに犯罪立案させたらいい線行くのではないだろうか、

と思い心配になる。。 

 

 

 

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