ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉
【作者】
桑原晃弥
【あらすじ・概要】
世界的に著名な投資家である ウォーレン・バフェットが何を基準にどう考えているのかを、103の言葉から拾っていく。
中心的なメッセージは下記の2点。
・企業の価値に対する長期投資を基本とし、短期の投機での利益を狙わない
・自分がトップになれない分野では勝負しない。自分の実力の範囲を見極める
103個の言葉を紹介し、詳細を説明する形式。特に印象に残ったのは以下の言葉。
「成功は、飛び越えられるであろう30センチのハードルを探すことに精を傾けたからであり、2メートルのハードルをクリアできる能力があったということではないのです」
自分の分かること、得意な分野で戦うことが勝ちの条件だとする。
・「人がどうふるまうかを大きく左右するのは、内なるスコアカードがあるか、それとも外のスコアカードがあるかということなんだ」
他人の評価ではなく、自分の頭で考え自分自身の価値基準に従って振る舞えばいい。
・「二番手には居場所がないんだ。に東証の赤いリボンなんかない」
強いものがより強くなり時代を予見していた。
同じ作者がバフェットを語った「1分間バフェット」と内容が被っている。
【感想・考察】
バフェットの哲学には投資戦略に止まらず、よりよく生きるための示唆も多い。自分は節制し、真剣に熱意を持って働く経営者や企業を応援しようという気持ちがあるのだろう。結果的には世界トップレベルの富豪として財を蓄えているし、言葉以上にしたたかなところが当然あるのだろうが、それにしても言葉に清々しさを感じさせる人物だ。