毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

夢をかなえるゾウ

大阪弁のインドの神様「ガネーシャ」が

変わりたいと願う「僕」を導いていく話です。

読み進めるうちにガネーシャの世界にどっぷりハマりました。

 

 

【タイトル】

夢をかなえるゾウ

 

 

【作者】

水野敬也

 

【あらすじ・概要】

華やかなパーティーに参加し、今の自分に何もないことを嘆く「僕」の元に

ゾウの顔を持つインドの神様「ガネーシャ」が現れ、

ガネーシャ式の変わり方を伝えていく。

 

ガネーシャの教え

 

・靴をみがく

いつも自分を支えてくれる靴を大事にしよう。

 

・コンビニで募金する

偉大な人間は、マジで世界をよくしたいと考えている。

 

・食事を腹八分におさえる

些細なことでも、自分をコントロールできることを楽しむ。

 

・人が欲しがっているものを先取りする

相手が求めているものに、相手より早く気付く。

 

・会った人を笑わせる

「いい空気」を作るために、笑わせる。

 

・トイレ掃除をする

人が嫌がることは人に喜ばれること。そこに価値がある。

 

・まっすぐ帰宅する

自由に使える時間をどう使うのか、が成功のために大切。

 

・その日頑張れた自分を褒める

自分を褒め、「頑張ることは楽しい」と自分に教える。

 

・一日何かをやめてみる

器を空けると空いた場所に何かが勝手に入ってくる。

 

・決めたことを続ける環境を作る

変わるためには意識ではなく、「具体的な何か」を変える必要がある。

 

・毎朝、鏡を見て身なりを整える

内面を変えるのは難しいが、外見は変えられる。

 

・自分が一番得意なことを人に聞く

自分の仕事が価値を生んでいるのか、判断するのは自分以外の誰か。

 

・自分の苦手なことを人に聞く

短所と長所は表裏。苦手なことは強みになりうる。

 

・夢を楽しく想像する

考え始めると楽しくてたまらなくなるのが夢

 

・運が良いと口に出して言う

嘘でもいいから「運が良い」と言うと、脳みそが良いことを探し始める。

 

・ただでもらう

小さなものでももらうことはコミュニケーションの練習になる。

 

・明日の準備をする

常に結果を出すためには、綿密な準備が必要

 

・一番大事な人を喜ばせる

人は身近な人に対しぞんざいになりがち。

 

・誰かの良いところを見つけて褒める

呼吸レベルで自然に誰かを褒められるように。

 

・人の長所を盗む

人を喜ばせることに照準を合わせれば、パクることに恥ずかしさを感じない。

 

・求人情報誌を見る

自分の適職は、他のものをかなぐり捨てても探し続ける。

 

・お参りに行く

少しでも可能性があるなら、実行してみる。

 

・人気店を観察する

人気店の商品だけでなく、サービスを学び取る。

 

・プレゼントして驚かせる

「期待以上」が喜びを生む。

 

・やらずに後悔していることを今から始める

世間体、不安に縛られず、やりたかったことをやる。

 

・サービスとして夢を語る

人が楽しく聞ける夢であれば、多くの人の応援を得られる。

 

・人の成功をサポートする

自分が成功したければ、人の成功を助けるのが一番の近道。

 

・応募する

才能を認められれば、人生はあっという間に変わる。

 

・毎日、感謝する

自分が満ち足りていることに感謝し、他人の中の足りないものを満たす。

 

 

【感想・考察】

十年くらい前に読んだ本の再読だが、当時の印象より面白かった。

ガネーシャ自身が言っている通り

「他の本にも書いてあること」を集めているだけかもしれないが

構成が上手ですんなりと入ってくる。

 

まず、バリバリの大阪弁の掛け合いが楽しくて

とっつきやすくて読みやすい。

 

また、よく考えられているなと思ったのが、

「靴を磨く」とか「コンビニでお釣りを募金する」といった

「具体的で難易度が低い」課題から始まっていることだ。

 

「理解しても行動しなければ意味がない」と言葉で訴えるより

「簡単に行動しやすいもので、まず読者を動かす」方が効果的だ。

 

徐々に作品世界にハマり、感情移入が深まる頃に

やがてガネーシャが去ることを示し、

「期間限定の貴重感」、「去り行く者の言葉の重さ」を使い

「人の成功をサポート」とか「毎日感謝」といった

「抽象度が高く、難易度が高い」課題を受け入れさせていく。

 

読者がガネーシャにツッコミを入れる「僕」に感情移入する頃、

「僕」がガネーシャの話を素直に聞くようになり、

読者も引っ張られていく。

 

勢いのある面白さだけではなく、

とても綿密に構成されていると感じた。

ベストセラーになったのも頷ける。

 

 

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