若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣
「若くて元気」を維持する方法を提案しています。こういう健康情報は流行り廃りがあったり、極端に偏ったりしがちですが、この本は比較的バランスの良い内容でした。自分でも取り入れてみようかな、と思える提案もいくつかありました。
【作者】
満尾正
【あらすじ・概要】
老化の原因として下記の5項目をあげる
① ホルモン分泌の変化
加齢による女性・男性ホルモンの減少による影響
② 有害な化学物質の蓄積
加齢により有害物質を排出する力が弱まる
③ 現代型栄養失調
カロリー過多でも、ビタミンやミネラルは慢性的に不足し、腸内環境も悪化している
④ 糖質の摂りすぎ
血糖値上昇によるインスリン抵抗性、糖化による肌、骨や血管の老化
⑤ 細胞の酸化
加齢による抗酸化酵素の減少、飲酒・過食・ストレスによる活性酸素発生
老化を防ぐための16の習慣をあげる
1. 「頭」で食べず「お腹」で食べる
本当にお腹が空いた時に、本当に食べたい量だけを食べる。無理に規則正しく食べる必要はない。
2. 調理温度が高い料理を避ける
焼き色や焦げがついている食品は AGEが含まれ、老化を強力に促進する。
3. 「白い主食」とさようなら
精製度の高い炭水化物は血糖値を上昇させ血管や臓器の老化を促進する。糖質摂取量をある程度制限し、かつGI値の低い食品を選択するべき。
4. 3つの若返り成分「鉄・ビタミンD・ビタミンB群」を毎日とる
ミトコンドリアでのATP生成に欠かせない鉄、免疫力強化などの作用があるビタミンD、エネルギー代謝に欠かせないビタミンB群を欠かさずとる。
5. 魚を1日1回、必ず食べる
魚に含まれるEPA、DHAなど脂肪酸が血管と神経を若々しく保つ。
6. 毎日発酵食品を。納豆、みそ、ぬか漬けを常備する
神経細胞の材料となり脳を若々しく維持する効果のある大豆レシチンだが、吸収されにくいので納豆や味噌など発行した状態で摂取するのが望ましい。腸内環境を整え免疫力を高めるためにも発酵食品は有益。
7. いい油だけをとる
トランス脂肪酸を含むサラダ油、マーガリンやリノール酸などの摂取は極力避ける。バターや豚肉、牛肉などに含まれる油は適量は摂取すべき。魚油、ココナツオイル、アボカド、などは積極的に摂取して良い。
8. 悪いものは体に入れない
マーガリンや人工甘味料など人工的に合成されたものや、重金属が含まれたものは極力口に入れないようにする。
9. おしゃべりしながらのんびり走る
ゆっくりのスロージョギングでも効果は大きい。
10. 笑いながら筋トレする
筋肉をつけるためではなく、成長ホルモンによる若返りや副腎ストレスを減らすため、最大負荷の50%程度で楽に筋トレをする。
11. ストレッチを習慣にする
正しい姿勢は筋肉のしなやかさを保つのに重要。悪い姿勢が固定子凝り固まることのない用意ストレッチを日常的に行う。
12. 寝る時間より起きる時間にこだわる
起床時間から16時間後に睡眠を促すメラトニンが分泌されるので、起床時間を規則正しくする。深い睡眠は脳の汚れとなる古いタンパク質を洗い流す効果がある。
13. 睡眠2時間前から食べ物とブルーライトを断つ
寝る直前に食べると成長ホルモンの分泌を妨げる。またPCなどのブルーライトは眠りの妨げとなる。
14. 気持ち5割で人と付き合う
100%の気配りはストレスとなる。適度な距離を取りながら人と付き合う。SNSなどがストレスになるなら離れてみる。
15. 少しはサボる
無駄話は無駄ではない。頭を空っぽにする時間を意図的に作ることも必要。
16. 言葉とイメージで心を浄化する
「楽しいイメージ」で「嫌な出来事」を上書きすることができる。「嫌な人がいる」のではなく「嫌な人だと思う自分」がいる。
【感想・考察】
「ココナツオイルは体にいい」という話が出たと思うと「ココナツオイルは控えめに言って毒」という反論が出たり、糖質制限に対しても賛否両論があったり、なかなか説が定まらない。
運動も食事の管理も、極端に振れない「中庸の精神」 が、少なくとも健康に関しては、有効なのだと思う。
【オススメ度】
★★