毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく

人から「イエス」を引き出す

6つの影響力を分析しています。

 

相手を上手く説得するためにも、

影響力を及ぼす巧妙な相手から自衛するためにも

役に立つ内容です。

 

 

【タイトル】

影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく

 

【作者】

ロバート・B・チャルディーニ

 

【あらすじ・概要】

親鳥はひな鳥の「声」に反応して世話をするので

ひな鳥の声を発するイタチのぬいぐるみも世話をする。

実は人間も同じように、物事の一部の特徴に

機械的に反応して行動することがある。

そういった影響を及ぼす原理を6つに分け解説する。

 

1.恩義

「受けた恩を返す」というルールは

人間社会に深く根付いている。

ささいなプレゼントでも受け取ってしまうと

「返さなければならない」と感じる。

 

「恩義」の使われ方

プレゼントが自分が望むものであるかは無関係。

1の恩義に対して10の要求を受けても断りにくい。

当初の要求から譲歩するだけでも与えたことになる。

 

「恩義」との戦い方

相手の恩義は受け取る。

それが「手段」であると分かった場合は徹底的に戦う。

 

 

2.整合性

人間は自分で一度決めたことと

「整合性」のある行動を取ろうとする。

最初に小さなことで相手に同意させ

その後に同意した内容と連続する大きな要求を投げる。

 

2.「整合性」の使われ方

ビーチに放置された荷物が盗まれても

普通は敢えて泥棒を呼び止めたりはしないが

「荷物を見ていてください」という依頼に

同意した人は、言葉と行動をせいごうさせるため

泥棒を捕まえようとする。

 

また玩具メーカーはクリスマスシーズンに

人気商品の供給を絞る。

「クリスマスにそれを買ってあげる」という

約束を守れず他の玩具を買った親が

辻褄を合わせるため、クリスマスシーズン後に

供給豊富となったその玩具を買うという戦略。

 

大勢の人に見られている方が効果が高い。

また自分の意志で決めたことが大事で、

強制された場合はこの原理は働かない。

 

「整合性」との戦い方

自分の心の反応をきき、

「受け入れたくない要求」を感じ取る。

その場合は果敢に断る。

 

 

3.社会的な証拠

周囲と同じ行動を取りがちであることを利用される。

特に自分の判断に自信が無い時には

周囲の行動と合わせる傾向が高まる。

 

「社会的な証拠」の使われ方

見えるところに高額なチップが入った瓶を

置いておくような「サクラ」が有効。

 

住宅地の真ん中での殺人事件で

36人が目撃していたにもかかわらず

誰も通報しなかったのも、

「周囲が何もしないのは大したことがないからだ」

と捉えられたからだとする。

 

「社会的な証拠」の使われ方

助けが必要な時であれば

誰か一人を指示して、集団ではなく

個に向けた依頼だと明示する。

 

「社会的な証拠」との戦い方

テレビで流れる録音された笑い声や

観客の中の「サクラ」など

「偽造された」証拠であれば反応しない。

 

 

4.好意

 好意を持った相手からの依頼は断りにくい。

外見の良さ、自分との類似性、お世辞などが好意を呼ぶ。

高頻度で会うような繋がりも好意を引き起こす。

対立しがちな相手であっても共同作業をすると好意を持ちやすい。

 

「好意」の使われ方

「良い警官と悪い警官」で

「悪い警官」が被疑者を高圧的に追い詰めた後

「良い警官」が優しく譲歩させる手段に乗りやすい。

 

また高感度の高いタレントなどを

商品広告に使うのもこの原理を利用している。

 

「好意」との戦い方

相手に対して「普通よりも早く好意を抱いたか」を感じ

早すぎるようであれば相手が策を弄していると考える。

また「交渉相手」ではなく、「交渉の結果」に

意識を集中させる。

 

5.権威

 人は権威のあるものには盲目的に従いがち。

肩書、服装、服飾品 などで権威づけられると

抗うのが難しい。

 

「権威」の使われ方

「医者からの指示」というだけで

看護師は明らかに間違えている薬を

自分で判断せずに投与していた。

 

また有名な「ミルグラムの実験」では

権威者に命令された場合、

被験者は痛がる相手への電気ショックを

最後まで止めなかった。 

 

「権威」との戦い方

「この権威者は本当に専門家なのか」と問う。

医者を演じる役者だと分かっていても

勧める医薬品への信頼を高まるが

本当の専門家ではないことを冷静に判断する。

 

また「どれくらい誠実なのか」という問いかけで

専門性を公正に利用しているのかどうかを判断する。

 

6.希少性

 「チャンスは今だけ」という希少性が背中を押す。

一度手に入れた機会を逃すことは

最初から手に入れられない以上の喪失感をもたらす。

 

 「希少性」の使われ方

 数量限定、期間限定の販売など。

巧妙なセールスは見込み客とのアポイントを

全て同じ時間に入れ、

見込み客同士が争う状況を作り出す。

 

ロミオとジュリエットも

親に反対されたことが情熱を激しくさせた。

 

 「希少性」との戦い方

そのものを「所有」することではなく

「使用」することに価値があるのであれば

「入手困難性」ではなく「使用価値」に

着目すべき。

 

 

【感想・考察】 

動物は人間ほどの知能が無いため、

ひな鳥の声など「一部の特徴」をもとに

自動的に反応している。

 

人間は高度な判断力を持っているが

情報過多の時代となり、

全ての情報を検討している余裕はなくなり

動物と同じように「一部の特徴」に

機械的に反応する機会が増えている。

 

全てを真剣に検討し判断することは不可能だし

一般的には、6つの原則に従うことは

良い結果をもたらすのは間違いない。

ただ、重要な局面では

「頭を使って判断する」労をいとわないことが大事だろう。

 

自分の場合「恩義」や「整合性」を必要以上に怖れている。

不利益を課せられると感じ、人の好意に素直に感謝できない。

ここは直すべきだろう。

一方で権威に弱いところは間違いなくある。

権威に対する反感が人並み以上に強いのは

自分が権威にコントロールされることを自覚しているからだろう。

 

「自分の頭で考えて判断する」ことができれば

「好意」を恐れることはないし、

「権威」も利用していけばいいのだと考えた。

 

また「希少性」の項にあった言葉は印象に残った。

「何かを愛することは、

それを失うかもしれないことに気づくこと」

そいうえば、 自分が大事に感じる者は

「失われそうなもの」ばかりだ。

 

 

四つ話のクローバー

自信を失った男が

友人の祖父が残した寓話を聞き

再び幸せをとり戻そうとする話です。

4つの物語の連作です。

 

夢をかなえるゾウ」で

ゾウの神様が成功法則を説くのも良かったですが

このスタイルも面白おかしくて

それでいてメッセージが沁みてくる良さがあります。

 

【タイトル】

四つ話のクローバー

 

【作者】

水野敬也

 

【あらすじ・概要】

東京でコンサルティング会社に就職した

「あっちゃん」は

上司とのそりが合わず、結局解雇され

再就職できないまま地元に帰ってきた。

 

地元で久しぶりに会った友人「神谷」から

彼の祖父が残したという物語を聞き、

幸せをとり戻していく。

 

深沢会長の秘密

一介のサラリーマンだった西は

大企業グループの会長である「深沢響」から

「この世界に存在するたった一つの成功法則」を

教えてもらう権利を得た。

 

深沢の説く成功法則は「頑張る」ことだった。

「頑張らずに成功する」ことを目指すのではなく

「どうしたら頑張れるか」に目を向けるようにという。

 

多くの人が頑張れないのは

「二つの欲望がぶつかり合っている」からで

「痩せたい」けど「食べたい」状況で

「食べたい」が勝ってしまうからだ。

 

人間は我慢することはできない。

「大きな願望で小さな願望を従わせる」ことが必要だ。

「痩せる」ことでどんなに良いことがあるかを

徹底的に「想像」し、願望を大きく育てる。

 

「頑張らなければならない」→「頑張りたい」と

変化させることが唯一の方法だという。

 

 

ハッピーコロシアム

年末恒例のTV番組として

JHC(ジャパン・ハッピー・クラッシック)が

高視聴率を取っている。

JHCは脳に付けた装置で「幸せ度」を検出し

幸せさを競う番組だ。

 

今年のファイナルは若手実業家の 「真田」と

何よりも感謝を大切にする「天海」の対決だった。

 

数十万円の高級フレンチを食べる真田と

メザシとご飯を食べる天海の幸せ度対決、

周囲からの罵倒に対応する対決で肩を並べた二人。

 

真田は「欲望」が人を前進させる原動力だと言い

天海は「感謝」が帰る場所であると言う。

 

見えない学校

天使の手違いで、まだ死ぬべきでないのに

幽霊となってしまった「カキザキ」は

自分の体に戻るための条件として試験を出される。

「電車に乗る人には見えていないけれど、

みんなのことを考えている人には見える景色」を

写真に収めるという課題だ。

たとえ自分が嫌う人であっても

共感する心を忘れないことが大事だと説く。

 

氷の親子

夏が終わり「氷の動物園」が閉館された遊園地。

遊園地から歩織り出された氷の熊の親子、

熊五郎と小太郎は徐々に溶けて行ってしまう。

 

熊五郎は「肝を冷やす」と聞いていた

ジェットコースターやお化け屋敷を訪れ

少しでも体を冷やそうとするが効果はない。

 

最後に乗った観覧車で熊五郎は小太郎だけでも

助けようとする。

 

 

【感想・考察】

それぞれの話で、

 「願いを強く思い描くこと」

 「欲望を原動力としつつ、感謝を忘れないこと」

 「人への共感を忘れないこと」

 「命のある限り、全力で生きること」

を説いている。

 

象とか馬とか熊とか、動物に語らせたり

コミカルな舞台装置を作ったりして

説教臭くない「説教」になっている。

 

本当に「伝え方」のうまい作者だと思う。

 

 

NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語

政治イデオロギーとして利用されてきた

「儒教」としてではなく

「孔子の本来の意図を推察しながら

論語を読んでみましょう」という本です。

とても分かりやすい解説書になっています。

 

 

【タイトル】

NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語

 

【作者】

佐久協

 

【あらすじ・概要】

「論語を孔子本来の意図に立ち返って読んでみよう」

という本。

孔子は政治の世界を目指すが不遇で

最終的には弟子を育て政治に影響を及ぼすこととした。

70歳過ぎまで理想に燃える行動的な人間だった。

 

1.人生で大切なこと

 

孔子は「真っ直ぐであること」を大切にした。

「義を見てせざるは勇無きなり」と、

正しいと分かっていてやらないのは臆病者とし

「巧言令色鮮し仁」と、

口先だけではない誠実さを重視した。

 

また「君子は義に喩り、小人は利に喩る」として

俗物は利益ばかりを追いかけると言い

一方で「富にして求むべくんは、執鞭の士と雖も、

吾亦これを為さん」とも言い、

目的があってお金が必要ならなんでもすると言う。

決して禁欲的なのではなく

「目的」と「手段」、「結果」と「過程」を

違えるなと伝えている。

 

弟子の何を大切にすべきかという問いかけに

「其れ恕か。己の欲せざる所は、

人に施すことなかれ」と答え

恕=思いやりの大切さを説いている。

 

「これを知る者はこれを好むものに如かず。

これを好むものはこれを楽しむものに如かず」といい

とにかく自分で楽しむことが結果につながるとしている。

ある意味、自己中心的に生きることが

結果的に周囲を良くしていくという考え方だ。

 

2.自分の頭で考える

 

「人、能く道を弘む。道、人を弘無に非ず」と言い

道徳が人を良くするのではなく、

それぞれの人が主体的に社会を良くしていこうと

しなければならないと説く。

 

「性、相近し。習えば、相遠し」とも言い

人の元来の性質には大差はないが、

学習によって差がつくのものだとし

教育の大切さを伝えた。

 

また「学んで思わざれば則ち罔(くら)し。

思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し」と言い

知識を得ることと自分の頭で考えることの

両方が大事だとしている。

 

自分の頭で考える方法として

全くのゼロから創造するのは難しく

「故きを温ねて新しきを知る」として

既存のものに独自解釈を付け加える方法を提案している。

 

また教育においても

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」として

行き過ぎることが無いよう中庸の大切さを説いている。

 

学習の大切さを説きながらも

「汎く衆を愛して仁に親しみ

行ないて余力あれば、則ち以て文を学ぶ」

まずは心を豊かにすることを雄ん制している。

 

「徳は孤ならず。必ず鄰あり」として

正しく生きようとすることは、

必ず誰かに伝わるという風に人間を信じ、

天による信賞必罰を強く信じていた。

 

3.リーダー論

 

「君子は器ならず」とし

何かを器用にこなすスペシャリストではなく

人を育てる能力が重要だとしている。

 

「君子は言に訥にして、行に敏ならんと欲す」

言葉よりも行動で示すことを重視している。

 

また「君子は人の美を成して、人の悪を成さず」と言い

人の長所を伸ばすのが優れたリーダだとしている。

 

さらに「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」とし

和を重視しながらも、慣れ合うことはないのも

リーダの資質だとしている。

 

「其の身正しければ、令せざれども行なわる。

其の身正しからざれば、令すと雖ども従わず」とし

優れたリーダは、常日頃の行いの正しさで

人を引っ張っていくものだとしている。

 

「備わるを一人に求むること無かれ」とも言い

誰かに過剰な要求をしてはいけないとも諫める。

 

4.信念を持ち逆境を乗り切る

 

「鬼神を敬してこれを遠ざく。知と謂うべし」とし

神仏を論拠とする宗教からは距離を置いている。

 

「君子固より窮す。小人窮すれば斯に濫る」とし

どんな人でも苦境に陥ることはあるが

重圧の中でも気高さを持てるのが君子であるとする。

 

 

【感想・考察】

 

論語の言葉は広く伝わり、解釈の幅も広い。

 

それだけに東アジア圏での

思想的なバックボーンとなっているのだろう。

神仏への信仰が無くても

「良いことには良い報いがある」という

感覚があるのはアジア的なのだと思う。

 

特に「徳は孤ならず。必ず鄰あり」

という言葉は好きだ。

「真剣に生きるあなたは一人ではない」という

応援歌は2500年の時を経ても伝わる。

 

非常に分かりやすい解説書だった。

 

 

小説の神様 あなたを読む物語(上)(下)

高校生作家である、千谷一也(ちたにいちや)と

小余綾詩凪(こゆるぎしいな)の物語です。

 

物語の価値はどこにあるのか。?

物語は心を動かすことができるのか?

というような「小説家」しての想いを

ぶつけたような作品で、

その熱量に圧倒されます。

 

舞台設定の説明があまりないので

前作「小説の神様」を読んでから

こちらの作品を読むことをお勧めします。

「続編を出すことの意味」というテーマを

メタ的に理解することにもなりますね。

 

マジシャン酉乃のシリーズ続編を待つ読者がここにいますよ!

 

 

【タイトル】

小説の神様  あなたを読む物語

 

 

【作者】

相沢沙呼

 

 

【あらすじ・概要】

売れない高校生作家の 千谷一也は

とある事情から売れっ子作家の小余綾詩凪と

「帆舞こまに」というペンネームで共同執筆をしている。

 

初回作品の売れ行きはそこそこながら

続編を出すこととなるが、

小余綾 は続編を出すことの意味を探し、

プロットが進まない状態だった。

 

千谷は著名作家とのアンソロジーへの

出稿を依頼される。

大変な好条件でのオファーだったが、

小余綾との作品のスケジュールを考え

返事を留保する。

 

 

その頃、千谷たちと同じ高校で

文芸部の後輩である成瀬秋乃は、

中学時代に物語の楽しさを教えてくれた

友人を裏切ったことに心を痛めていた。

 

 

【感想・考察】

 

相沢沙呼さんの作品は大好きだ。

 

「人の弱さ」にテーマを当てる話が多いから

自己投影をすると読んで辛いと感じることも多い。

それでも「人間に対する強い信頼感」がブレずに有り

最後には成長し、少しだけでも先に進めるという

メッセージが伝わってくる。

 

 

「ちょっと感じの悪い登場人物」でも

その人の物語を読み解いていくと

必ず人間的な暖かさを感じることができる。

 

拗ねて捻くれながらも、真摯に世界と対峙し

周囲の優しさに支えられ、

困難を乗り越えていくのは、自分には染み入るストーリーだ。

 

 

 

小説家を主人公にした話で、メタ的な展開も多い。

作家としての自分を投影し、圧倒的な熱量で、

生々しい問いが大量に投下されている。

 

「物語はすぐに消費されるエンターテイメントに過ぎないのか、

人の心を動かすことができるのか」

 

「広く受け入れられる作品を書き機会をつかむのが大事なのか

「自分の物語」と思える作品との奇跡の出会いを信じるのか」

 

「ネットなどで作品を酷評する人たちには読解力がないのか

最終的に作品は受け手側に委ねるしかないのか」

 

「法のグレーゾーンで、

作品がネット公開されることは不可避なのか」

 

「今の書店の販売方法では、売れなければ目立たず

運に左右されてしまうものなのか」

 

「ライトノベルは一般文芸と比べて恥ずべき作品なのか

売れ行き重視で内容が薄いものが多いのか」

 

「誰のことも考えず、自分の物語を紡ぐのが楽しいのか

読者がいるからこそ幸せを感じるのか」

 

 

どの問いも、一元的な答えがあるものではないと思う。

自分は小説を書くわけではないが、

ひとりの読書好きとして、クリエイターを理解したいと感じた。

電子書籍ですが、ちゃんとお金を出して買ってますよ!

 

 

「おつかれさま」を英語で言いたくないですか?

英語で話すとき、

ちょっとした言い回しが浮かばず

会話が止まってしまうことが良くあります。

実用的な会話文は覚えておいて損はないですね。

 

【タイトル】

「おつかれさま」を英語で言いたくないですか?

 

 

【作者】

デイビッド・セイン

 

【あらすじ・概要】

日常のあいさつからビジネス会話まで

英語でどういえばいいのか例文を挙げています。

 

日本語とのニュアンスの違いから

「伝わり度」も入れて解説しています。

 

覚えておこうと思った言い回し

お世話になっています。

I hope you're doing well.

 

ご無沙汰しています。

How have you been?

 

お互い様です。

You'd do the same.

 

おかげさまで。

Thank you for asking.

 

いただきます。

This looks really good!

 

がんばって!

Hang in there!

 

とりあえずビール?

Should we start off with beer?

 

KYだ。

can't read between the lines.

 

おつかれさまです。

See you tomorrow. Take it easy.

 

お邪魔します。

Thanks for taking the time to see me.

 

やっつけ仕事。

rush job

 

【感想・考察】

日本語の「おつかれさま」のように

相手を労うことで感謝を示す言い回しは

英語表現では一般的ではないようだ。

 

疲れて帰る人に、

「Thank you for yoru hard work,

you should be very tired..」

とか言っても「だから何?」という感じだろう。

 

「See you tomorrow ! 」と明るく言えば

好意と感謝の気持ちは伝わるし、

「Take it easy」と言えば「気楽にやろう」と伝わる。 

 

 

テーマが決まったビジネスの話なら

言い回しの工夫で単語力の不足をカバーできることが多い。

むしろ相手を気遣うような言葉や、感謝の言葉のように

日常的なさりげない会話の方が難しい。

日本語の言い回しに引っ張られて、会話が止まってしまう。

 

使えそうな表現はある程度丸暗記するようにしよう。

 

 

クリスマスに少女は還る

クリスマス前に誘拐された少女たちと

十数年前の殺人事件に囚われ続けている大人たちの物語です。

読後に、タイトルが素晴らしいと思いました。

 

 

【タイトル】

クリスマスに少女は還る

 

【作者】

キャロル・オコンネル

 

【あらすじ・概要】

クリスマスを間近に控えたある日、

州副知事の娘 グウェン・ハブルと

聡明なホラーマニア サディー・グリーンの

二人の少女たちが誘拐された。

 

十数年前のクリスマス前に

双子の妹が誘拐され殺された経験を持つ

ルージュ・ケンダルが捜査に加わる。

 

 

「私はあなたのことを知っている」

 という顔の片側に傷を持つ謎の女 アリ が

ルージュの前に現れる。

 

ルージュの妹が殺された事件では

「犯人」は既に逮捕され投獄されているが

アリ は今回の事件との共通点する。

 

その頃、捕らわれた少女は

犯人の家からの脱出を計画していた。

 

 

【感想・考察】

前半

かなり長い作品で、登場人物も多い。

視点も頻繁に入れ替わる。

そんな中で、叙述トリックを意識し、

「この描写は誰についてのものなのか」

騙されないよう警戒しながら読むのは

相当疲れた。。

 

中盤

クセの強い登場人物たちに感情移入し始める。

野球のシーンや住民たちの無言の訴えなど、

ミステリ的にはストーリーと直接関係ないシーンが

良い雰囲気を出している。

 

終盤

最後のオチはある程度読めていたが

驚きよりも感動を受ける展開だった。

あらためてタイトルを納得する。

 

ミステリというより群像劇という趣で

心に残る作品だった。

 

 

上達の法則 効率のよい努力を科学する

「効率よく上達する方法」だけではなく、

「何かで上達した経験が大きな意味を持つ」

ということを、認知心理学 の視点から解説しています。

 

「Googleで調べればいいのだから知識自体に意味はない」

というような意見に違和感を感じていましたが

本書の体系立った解説で、違和感の根拠が分かりました。

 

 

【タイトル】

上達の法則 効率のよい努力を科学する

 

 【作者】

岡本浩一

 

【あらすじ・概要】

「上達には法則がある」として効率的な上達を指南する。

また同時に「上達した経験」自体が大きな価値を持つことを説く。

 

能力主義と上達の法則

日々変化する世界についていくためには

変化を上回るスピードで知識・技能を習得する必要がある。

一芸に秀でることで「上達の一般法則」を身に付けると

他の技能の上達にも応用できる。

 

初級者から中級者になるまでは以下のステップを踏む。

 

・まず初めて見る。

・入門書を読む。

・対象に慣れ親しみ楽しむ。

そのうちに「技能の対象を有意味処理する能力」が向上する。

「有意味処理」とは意味を感じ取れなかったものが

心に訴えかけてきて意味を伴って処理されることをいう。

・学習の頻度を決め学習の場を見つける。

・自分の得意なものを見定める。

(将棋であれば矢倉が得意とか)

 

上達と記憶の仕組み

中級までと上級者には記憶の構造に違いがある。

 

上級者の記憶の特徴として

・必要な知識が長期記憶に蓄えられている

・必要に応じて長期記憶から検索できる

・検索した記憶がワーキングメモリで有効に使われる

といったことがある。

 

記憶のプロセスは、以下の通り。

①生の経験をアイコニック・メモリとして受ける。

②アイコニックメモリから有意味のものを

 ワーキングメモリに移す。

 ワーキングメモリは7チャンク、数秒の保持が限界。

③ワーキングメモリを長期記憶に残す。

 自己関与が高いほど長期記憶に残りやすい。

④必要に応じ長期記憶を検索し、

ワーキングメモリに移して使う。

 

長期記憶にある事柄が高度に関連付けられ

「スキーマ」が形成されると

情報を整理する「コード化」能力が上がる。

そうなると、より簡単に記憶することができ、

また記憶した内容を使うときも、

メモリの無駄遣いがなくなる。

 

例えば自動車の「坂道発進」で

初心者のうちは、

・半クラッチの技術

・動力が繋がった感覚の把握

・ブレーキを外すタイミング

などがそれぞれ個別のチャンクとして認識されるが

習熟してくると「坂道発進」という

一つのチャンクにまとめられる。

 

次に類似の技能を学ぶときに「あの感じ」

として想起できるし、

「坂道発進」だけで一杯にならずに

他のことに注意を向ける余裕も生まれる。

 

上達の方法論

 

①鳥瞰的認知を高める

まずは「得意」を深め、そこから周辺に広げていく。

例えばエクセルに徹底して習熟することで

パワーポイントの習得も楽になるなど。

 

また、言語化しにくい手続き記憶も含め

ノートに記録を取ることも有益。

 

「得意」が固まってきた段階で

概論書を読むと鳥瞰的な視点を得るのに役に立つ。

 

②理論的思考を身に付ける

未熟であるほど理論が役に立つ。

英語習得に時間をかけてきたネイティブに追いつくには

同じことをするのではなく、理論から入るのが速い。

 

③精密に学ぶ

一つのものに徹底的に取り組んでみる。

音楽であれば長時間かけて一曲を仕上げたり

文章であれば完全な模倣や暗記など。

思考のリズムや間まで学び取る。

 

④イメージ能力を高める

将棋盤を使わずに口頭だけで行う「目隠し将棋」は

難易度が高いがイメージ力を高めて上達に貢献する。

また他人の作品やプレーをみて、

感情移入するのもイメージ力向上につながる。

 

⑤達人の技に学ぶ

達人と触れることで、その「スキーマ」を感じ取る。

 

⑥広域コードと知識を拡大する

自分と類似しない人の個性について考えることで

自分のコード化システムの偏りを認識し枠を広げる。

 

スランプの構造と対策

スランプの原因は以下の4つに集約される。

 

①心理的・生理的飽和

 肉体的疲労が心理的飽和を起こすことがある。

 その場合は休むことが必要。

 感覚的欲求が強く、心理的に飽和しやすい人は

 精密練習の反復などでスキーマを維持するのが良い。

 

②プラトー

 上達が一時的に止まる段階が訪れるが

 ここで気持ちが折れてしまうことがある。

 知識の整理、技能の安定化、

 技能とコード連携の密接化、

 チャンク容量の増大などが内部で行われている。

 「後退していなければ進歩」と考え

 乗り切っていくことが必要。

 

③スキーマと技能のギャップ

 スキーマが発達し直観で局面が理解できても

 それを実現する技能が追い付かないことがある。

 

 あくまで進歩を目指すなら

 スキーマに合わせて技能を高める必要がある。

 

 進歩を諦める場合、

 あるいは目先の試合などで、

 まず安定させる必要がある場合は

 技能レベルに合わせてスキーマを再調整する。

 過去の手応えを思い出すような精密訓練が効果的。

 

④評価スキーマと技能のギャップ

  鑑賞眼の進歩に技能が追い付かない場合。

 鑑賞と自分の技能について二重のスキーマを持つのが有効。

 コーチとなる場合などは、

 自分の技能のスキーマは捨て

 評価のスキーマを研ぎ澄ます方が有益な場合もある。

 

 

上級者になる特訓法

 

①反復練習

 中級以上で基礎の反復が疎かにならないようにする。

 コードが豊かになった状態での反復では

 初期とは違った意味を発見できる。

 

②評論を読む

 他社の評論に触れることで、

 自分のコードシステムの一貫性を高める。

 

③感情移入する

 行為者に感情移入してみることで

 自分の評価というものを体感し始めることになる。

 

④大量の暗記暗唱をする

  コードシステムが形成された後の暗記は

 初期よりも簡単だし、

 記憶したものは「使える知識」となる。

 

⑤マラソン的な鍛錬をする

 例えば英会話なら、

 数週間英語しか使わない環境に身を置くなど。

 技能がある程度完成した段階で行うと

 技能が安定する。

 

⑥少し高い買い物をする

 道具にお金をかけてみる。

 ある程度までは価格と道具の表現力は比例する。

 また高価なものを使うこと自体が

 自我関与を高める。

 

⑦独自の訓練方法を考える

 はっきりとした部分的な目標がある場合

 その部分に特化した訓練方法を考える。

 

⑧特殊な訓練法の着想

 自分の強みや限界を把握できる段階であれば

 強みを伸ばす訓練、弱みを克服する訓練を

 考案することができる。

 

⑨独自訓練から基本訓練へ

 独自の訓練を考案できる段階になると

 基本訓練をするだけでも

 初級・中級者とは異なる洞察を得られる。

 

⑩何もしない期間を活かす

  睡眠や休憩が、コードシステムやスキーマを

 整理し一貫性を高める働きがある。

 

【感想・考察】

「意識的に訓練を重ねることで

知識をコード化するシステムが進化して

知識の吸収が速くなり

また知識を軽く使えるようになる」

というのは非常に面白い。

 

 

機械学習でスキーマを洗練させるだけではなく

単位当たりの情報密度を上げるというのは

情報科学にも応用できそうなアイデアだと思う。

 

どちらかというと「器用貧乏」な自分は

鳥瞰的な視点を持つことや理論的思考は得意でも

精密訓練やイメージ化の能力に欠けているようだ。

 

何か一つでも「超上級者」になることを目指してみよう。

壁を破らねば。

 

 

 

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