毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

『あの頃の誰か』 東野圭吾

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出版社の関係だったり、長編の元ネタだったり、東野氏本人が気に入ってなかったり、何らかの理由でこれまで出版されなかった「わけあり」作品を集めた短編集です。

要はスタメン落ちということだけど、それでも十分面白いし、特に文章の読みやすさはすごい。人間関係やストーリー展開が、何の引っかかりもなくはいってくることに感動しました。

内容的には『再生魔術の女』が面白かった。
追い詰められる犯人側視点の「倒叙ミステリ」は、それだけでも緊迫感があるけれど、追い込んでくる女性の不気味さで輪をかけて怖いです。

『さよなら、お父さん』は、名作『約束』の元ネタ。
これだけでも泣けてくる設定はやっぱり素晴らしい


スタメン落ちの作品でもここまでレベルが高い。
やっぱり東野圭吾さんは偉大です。

 

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『あの頃の誰か』 東野圭吾

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出版社の関係だったり、長編の元ネタだったり、東野氏本人が気に入ってなかったり、何らかの理由でこれまで出版されなかった「わけあり」作品を集めた短編集です。

要はスタメン落ちということだけど、それでも十分面白いし、特に文章の読みやすさはすごい。人間関係やストーリー展開が、何の引っかかりもなくはいってくることに感動しました。

内容的には『再生魔術の女』が面白かった。
追い詰められる犯人側視点の「倒叙ミステリ」は、それだけでも緊迫感があるけれど、追い込んでくる女性の不気味さで輪をかけて怖いです。

『さよなら、お父さん』は、名作『約束』の元ネタ。
これだけでも泣けてくる設定はやっぱり素晴らしい


スタメン落ちの作品でもここまでレベルが高い。
やっぱり東野圭吾さんは偉大です。

 

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『運は操れる』 DaiGo

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「運」を因数分解すると「確率」✖️「試行回数」
確率は動かせないのだから、人間にできるのは「試行回数の増加」
試行回数を増やすための考え方や、チャンスに気づく力の鍛え方を解説する本です。

全くその通りだけれど「試行回数増加」のコストを無視すると「努力搾取」につながりそうだ。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」は美徳だけど、
「出るまで回せば排出率100%」は、同じ意味なのに寒々しい。

「努力や根性」は無償で湧いてくる「固定費」だから、あるだけ使え。
「金銭」は貴重な資源だから、湯水の如く使うのは愚か。
というコスト意識の偏りが垣間見えるようです。

「努力や根性」にもコストがかかっていることを十分に認識した上で、主体的に「試行回数」を増やしていきたい。

 
リンク先に要約と感想をあげました。

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『LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界』 デビッド・A・シンクレア

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「老化は治療可能な病気」だ!

健康寿命を延ばし、より長く人生を楽しむことを提唱します。

「老化は、デジタルなDNA情報より、アナログな遺伝情報の喪失が主因」で、

「好環境下では細胞は増殖し、悪い環境下ではアナログ遺伝子情報修復にエネルギーが振り向けられる」から、

「空腹、運動、寒さ など、意図的に意図的にストレスを与える」ことで老化を防ぐ。

 というのが、ざっくりとした主旨です

 

「空腹がサーチュイン遺伝子を動かし細胞を修復する」という話はよく聞くけど、その機序を説明されると、プラシボ効果爆上がりです。

後半は長寿が達成された社会への提言です。
ポジティブな見方に勇気づけられますね。

 

 リンク先に要約と感想をあげました。

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『結果を出し続ける人が朝やること―――一流の人は朝が違う。』 後藤勇人

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成功のために「朝やること」解説する本です。

 

こういう自己啓発系の本って、だいたい似たようなことが書いてあります。
読み物としては「斬新な視点や非常識な切り口の話」が面白いんだけど、「学びのポイント」になるのは多くの人が口を揃える「凡庸で当たり前の話」なんでしょうね。

 

「人に感謝」とか「選択と集中」とか、みんなが言うことはそれだけ普遍性がある。
同じような内容の本を何冊も読むのは退屈だけど、たくさん読むことで掴めることもあるのだと思います。

そう考えると、凡庸で当たり前の内容を、面白く読ませる『夢をかなえるゾウ』はすごいなぁ。

リンク先に要約を載せました。 

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『身代わり』 西澤保彦

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タック(匠千暁)、タカチ(高瀬千帆)、ウサコ(羽迫由起子)、ボアン(辺見祐輔)たち4人のミステリシリーズ、多分第6弾です。


女性を襲った男子大学生が返り討ちにされて死亡する事件と、女子高生と警察官が同じ部屋で殺されていた事件、無関係にみえる2つの事件が「ワイダニット」をキーにしてつながっていきます。

 

シリーズ前作の『スコッチゲーム』『依存』で、タックとタカチが背負った重荷が描かれ、暗い雰囲気になったけれど、ウサコやボアンが力強く支えようとする姿がいいですね。

 

リンク先にあらすじと感想をあげました。 

 

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『オーダーメイド殺人クラブ』 辻村深月

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スクールカースト上位を自認する中学2年生の小林アン。

非リア男女を軽蔑し、ダサい教師をキモいと評し、垢抜けない母親を恥ずかしく思う、ごく普通のリア充女子だ。

だがアンは、少年犯罪の記事を切り抜いたり、死体を模した人形の写真集に耽溺したり「ダークサイド」に惹かれる中二病属性を持っていた。

小動物をビニル袋に入れて踏み潰す「少年A」候補の同級生に「私を殺して欲しい」という。
自分の命を使って、人々の記憶に残る「自分の事件」を作り上げたいと願った。

という、中二病バリバリ全開のお話だけど、本作品の影の主役は「ダサい大人」たちですね。

完璧を求める中二から見れば、不完全で垢抜けない大人は「軽蔑の対象」ですが、大人になってみると、実はカッコいい。

踏み込み過ぎず突き放さず、娘への愛を示す母は「垢抜けなく」てもカッコいいし、
生徒との距離感を掴みきれない教師は「キモい」くても、真摯さがある。
30過ぎてカワイイ系を目指すのは、「みっともなく」見えても、その裏に強さがある。

同年代のコミュニティーが「世界のすべて」になってしまう中二だけど、「ダサい大人」は意外と頼りになるものです。

リンク先にあらすじと感想をあげました。

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