『連続殺人鬼カエル男』 中山七里
中山七里さん、またまた凄い作品。
引き出しの多さに驚きました。
終盤の怒涛の伏線回収に、心地よい「騙された感」がありますね。
グロい表現は苦手なんだけど、ストーリーに引っ張られて一気に読みました。
そんな中「罪と贖罪」のテーマは重いです。
刑法39条で「心神喪失者の行為は罰しない」とあるのが「罰を受ける権利を奪っている」のだといいます。仮に自分が人を殺したとして「刑罰を逃れる」ことと「責任能力がないと断ぜられること」のどちらが重いのでしょうか。
著者の『御子柴礼司』シリーズは、グロくて重くて敬遠していたのだけれど、「罪と償い」について掘り下げていました。
改めてちゃんと読み返してみよう。
リンク先にあらすじと感想を上げています。