毎日一冊! Kennie の読書日記

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クドリャフカの順番 「古典部」シリーズ

米澤穂信さんの「古典部シリーズ」第3弾、

学園祭の3日間が、古典部員4人の視点で描かれます。

怪盗「十文字」のメッセージが何だか切ない。。

 

【タイトル】

クドリャフカの順番 「古典部」シリーズ

 

【作者】

米澤穂信

 

【あらすじ・概要】

古典部の4人、千反田える、折木奉太郎

福部里志、伊原摩耶花の視点が次々と入れ替わり

学園祭の3日間の出来事が描かれる。

 

古典部は学園祭で文集「氷菓」を売り出すことにしたが

連絡ミスで大量に印刷してしまい

売り捌くために奔走する。

 

そんな中、アカペラ部から飲み物、

囲碁部から碁石、占い部からタロットカードなど

連続盗難事件が発生し、

「十文字」からの犯行声明カードが届けられる。

 

文集売込みのために、壁新聞部や放送部の

力を借りようとする古典部も事件に巻き込まれ

事件を利用しようとする。

 

「十文字」は何を伝えようとしたのか。

 

【感想・考察】

4人の視点が目まぐるしく移り変わるが

書き分けがしっかりしていて読みやすい。

 

「省エネ」な生き方を標榜しながら

心の熱さを隠せない奉太郎、

深い思いを持ちながら

飄々とした仮面を外さない里志、

女子の派閥争いに辟易する摩耶花、

部長としての責任感から交渉に当たりながら

「交渉術」に疲れ切る える。

 

学園祭の賑やかな雰囲気が背景となることで

4人それぞれの物語が、

かえって切なく寂しい感じに浮かび上がる。

 

こういうコントラストは

自分の学生時代を思い起こさせる。

 

 

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