毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

理由(わけ)あって冬に出る 市立高校シリーズ

壁に塗り込められた「壁男」の幽霊の謎を解く

高校を舞台としたミステリです。

幽霊が冬に出る理由が、タイトル通りちゃんとあります。

コミカルで楽しく読めるお話でした。

 

【タイトル】

理由(わけ)あって冬に出る 市立高校シリーズ

 

【作者】

似鳥鶏

 

【あらすじ・概要】

高校の一隅にある芸術系部室が集まった「芸術棟」で

壁に塗り込められた「壁男」が人を襲うという

怪談が広まっていた。

 

数か月前からフルート奏者の女生徒が

学校に姿を現さなくなったのも

壁男の仕業だと噂が流れ、吹奏楽部では

練習に支障をきたしていた。

 

吹奏楽部部長の高島と秋野が、

噂を否定するため夜中の芸術棟を見に行くと言い出し

語り手である「僕」葉山と、その友人三野 の4人は

一緒に夜の学校を訪れた。

 

4人は芸術棟の窓にフルートを吹く少女の影を見た。

急いで確認すると、少女の影が見えた部屋は施錠されていて

中には誰もいなかった。

 

翌日、葉山から話を聞いた文芸部の伊神は謎を解き

その夜トリックを実演する。

そこで窓に映る少女の謎は解けたが、

今度は三野が、芸術棟に隣接する校舎に

首のない「壁男」を見たという。

 

壁男の正体はいったい何者なのか。

 

 

【感想・考察】

冒頭のモノローグや途中の挿話が

本編の学園ミステリにどう絡むのか気になっていたが

後半で上手くまとめてくる。

未回収の伏線もあると思っていたら、

エピローグの「冬の怪談」オチで見事に回収しきっていた。

 

コミカルだが爽快感のあるミステリだった。

続編を読みたいと思う。

 

当ブログは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムであ「Amazonアソシエイト・プログラム」に参加しています。