ひとり飲み飯 肴かな
【作者】
久住昌之
【あらすじ・概要】
「孤独のグルメ」の原作者でもある久住氏が、お酒と食事について綴ったエッセイ。
第1部では、お酒と食事の組み合わせとして「チャーハンと焼酎ロック」、「カツオと日本酒」、「焼きそばとホッピー」など、王道から個性的なものまで紹介する。
第2部では、居酒屋とそこに集まる人々の小さなドラマを描く。「寝る間を惜しんで飲む」ような居酒屋ジャンキーの生態など、驚異的だが面白い。
第3部では飲みの「シメ」について熱く語る。ここでも「カレー」、「そば」や「お茶漬け」などの定番だけでなく、「水」や「コーヒー」など「シメ」と言えるのか、というものでも、勢いのある文章で納得させられる。
【感想・考察】
文章に勢いがあって楽しい。漫画が面白くなるのもわかる。
「出てきたものを、美味しくなるように考えたらいいじゃないか。どうしてこちらから美味しく食べようと歩み寄らないんだ。食べるっていうのは、君自身の問題だろう。どうして他人ごとのようにそうやすやすと評論できるんだ?」という一文を読み、「孤独のグルメ」をみて、快く感じる理由が分かった。
これは食べ物だけでなく、自分が幸せになるために、自分から働きかけることが大事なのだろうと思う。