キラーストレス 心と体をどう守るか
【作者】
NHKスペシャル取材班
青柳 由則、梅原 勇樹
【あらすじ・概要】
ストレスが心と体にどのような影響を与えるか、ストレスから体を守るためになにができるのかについての本。
ストレスによる影響で扁桃体が肥大化し、ストレスホルモンであるコルチゾールに対して過敏になり海馬が萎縮するなど、ストレスは脳に対して物理的な影響を及ぼしていることが分かってきている。
一つ目の対策として、コーピングを推奨している。ストレスを発散できる行動のリストを作ること、自分のストレスレベルを客観的に把握して、そのストレスを解決するために適切なストレス発散行動を取ることだ。
もう一つはマインドフルネスで、今自分が感じていること、今この場所の自分自身意識を集中させること。呼吸を整え意識を今に集中させることで、心がストレスの元に常に思いを及ばせてしまうような状況から逃れるようにする。実際に脳の萎縮が物理的に回復していることも確認されている。
【感想・考察】
ストレスに対する コーピングは普通意識せずに行なっていることではあるが、ストレス解消方法をランク別・状況別にたくさん用意をすることで、ストレスの質・程度によって選択できるというのは意味があることだと思う。
ストレスが物理的に体に影響を与えているのであれば、心を整えることで物理的に回復することもできるということだろう。
一読の価値はある本だと思う。