ビジネスマンのための「勉強力」養成講座
社会人として「それぞれのステージで
どのような勉強をすべきなのか」を説く本です。
「夢を持ち、勉強を重ねていけば
なりたい自分になれる」というポジティブな内容でした。
【タイトル】
ビジネスマンのための「勉強力」養成講座
【作者】
【あらすじ・概要】
社会人の勉強の二つの目的
「現在と将来の仕事のための勉強」と
「頭をよくするための勉強」の二つが
社会人の勉強の目的。
ビジネスマンの勉強の五つの領域
各自のステージに合わせて勉強する。
①業務に直接かかわる知識とスキル
②経営に関する知識とスキル(会計など)
③経済
④人生観
⑤教養
新入社員であれば、まずは①の業務知識をメインとし
教養や人生観についても勉強する。
管理職レベルでは会計や経済、経営についての
勉強の比重を上げていく。
経営者では人生観が重要になってくる。
いかに勉強するか
知識の詰込みではなく、論理的思考力を高める。
そのために「自分より論理的レベルの高い人の書いた
論理的思考レベルの高い本を丁寧に読む」ことを勧める。
勉強を続けるにはアウトプットが必須。
アウトプットが次のステージのインプットを導いてくれる。
資本が智に寄り添う時代へ
ドラッガーは21世紀は「智の時代」だと言った。
20世紀は資本の時代で資本を活かした生産設備に
智恵のある人たちが従っていた。
供給過剰となった21世紀には、
余剰資本を高速回転させる智恵に資本が集まる。
同時にネットの発達で、単純な情報の価値は下がり
大手資本でなくても高度な情報を持てる。
情報の関連性を見出し解釈する能力が重要になってきている。
大きな違いにつながる紙一重の差
疑問に思ったことに一歩踏み込んで調べたり
自分の業務の一歩外にあることを学んだり、
小さな「あと一歩」の蓄積が大きな差となる。
仕事ができること=論理的思考力が高いこと
仕事ができる人は徹底してものを考えられる。
例えばレストランの予約でも
席はどのように配置するのか、
どういうイベントで誰がメインになるのか
飲み物や食べ物は何が良いのか、など
現場を徹底的にイメージすることが大事。
MECE(ダブらず漏らさず)で考え、シミュレーションし
先手を打って準備すること。
今の仕事でナンバーワンを目指す
目の前のことをやり抜くことで、
次のステージに行くことができる。
・今の仕事に全力を尽くす
・あと一歩踏み込む
・仕事の本質をつかむ
ことが大事。
経済・会計・経営を勉強する
まずは「数字力」を付ける必要がある。
数字の意味するものを理解し、数字に対する感性を身に付ける。
会計は財務諸表を読むだけであれば難易度は低い。
最初に必要な知識を付けてしまえば、意外と簡単。
経済は日常で触れているため、とっつきやすいが
高度な理論が必要で難易度は高い。
経営学は過去の実績を学ぶことだが
実際の経営は現在と未来に向けた実践。
実践的な経営学は 経済学+心理学 だとする。
人生観を磨く
地位があるにつれて「価値観」が問われる。
長く読み継がれた本を読んだり、
人間性の良い人と付き合うことが必要。
また、人から学ぶときは「素直さ」が非常に重要。
勉強を続けるためのポイント
①問題意識を持つ
②インプットをルーティン化する
③アウトプットし続ける
④あと一歩踏み込む
【感想・考察】
大事なのは「あと一歩踏み込む」ことなのだろう。
「ちょっと楽してしまおう」と思うときに踏みとどまり
一歩だけでも先に進もうとする。
そういう風に自分を躾け、小さな差を重ねていくことで
大きな違いを生み出せるのだと思う。
「大きなことを成し遂げよう」と思うと遠大すぎるが
「あと一歩踏み込むことを続けよう」というのは実践しやすい。
楽な方に逃げたくなったときに思い出そう。