毎日一冊! Kennie の読書日記

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ウィンター・ホワイト~広島護国神社前殺人事件~ 弁護士穂積晃シリーズ

 先日読んだ「オータム・ブラック」と同じく、現役弁護士によるサスペンス小説です。弁護士の日常や裁判審理の裏側など、細かい部分にリアリティーがあって面白いですね。

 

【作者】

 乙野二郎

 

【あらすじ・概要】

 弁護士 穂積晃の妻 が逮捕された。

 友人が殺された現場に妻が偶然居合わせたため、殺人容疑で逮捕起訴された。穂積晃は妻の弁護を引き受けるが、真犯人につながる情報を得ることができず、一審では有罪の判決を受ける。

 二審の準備を進めながらも、状況を変えるような証拠はあらわれず、少しでも外に出たいという妻の仮釈放要求も却下された。穂積は妻とある計画を練り、そこから事態は急速に進展していく。

 

【感想・考察】

 真犯人が何らかのトリックを仕掛けたわけでもなく、話は淡々と進んでいく。その分、穂積弁護士の計画には唐突感があって驚かされる。タイトル通り全編が寒々しい雰囲気で、ラストも寂しい終わり方だった。

 自分が弁護士になったとして、家族の弁護をするような状況は非常に苦しいだろう。裁判官は民事・刑事とも身内の裁判に関わることはできなかったはずだが、検察官や弁護士にはそういった制限はないのだろうか。

 

【オススメ度】

 ★★★☆☆

 

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