2017-01-28 コンビニ人間 文学 村田 沙耶香 人間の情動を理解できない女性がコンビニという場で役割を与えられ 社会へ帰属し、”普通”にというものを理解しようとする話。 焼き鳥や唐揚げは好きなのに、死んだ小鳥を見てお墓を作ろうと思うのは、本能的に悲しいのではなく、可愛いものが死ぬことは悲しいと社会的に学ぶからだろう。 彼女は社会的に学んだことと自分の感情を切り分けて捉えることができる人なのだと思う。 覚めてしまわずに、ある種の高等なフィクションに没入する感覚が、熱く生きるために必要なことなのかもしれない。