『国語、数学、理科、誘拐』 青柳 碧人
「勉強するってことは、知識や応用力とともに余裕を手に入れることなんだ。
そうなるとね、人にやさしくできるんだって」
タイトル:国語、数学、理科、誘拐
作者 :青柳 碧人
オススメ度
ミステリ? ★★☆☆☆
青春ストーリー ★★☆☆☆
勉強のススメ ★★★☆☆
総合オススメ度 ★★☆☆☆
あらすじ
小中学生を対象とした個人塾「JSS進学塾」でおきた誘拐事件。塾長の加賀見と5人のアルバイト講師たちが事件を解決する。
ある日、小学生の塾生 山下愛子 を誘拐したというメールがJSS進学塾に届く。ボーカロイドの声で参考書の文字を指定するかたちで要求を伝えてくる。愛子の母親に連絡するも「仕事が忙しいので塾に判断を任せる」というあり得ない反応。
翌日、犯人の要求通り5000円の身代金をすべて1円玉で用意した5人の講師は、電話での呼び出しに応じ一人ずつ指定場所に向かう。指定された場所には各講師の担当科目に関する問題が暗号となり、行き先を指示するメッセージが置かれていた。
5人の講師は全員問題を解いて、身代金を指定箇所に置くことに成功した。その日の午後には山下愛子は犯人から解放され塾に戻ってきた。
講師たちは一年前にJSS進学塾を辞めた上高田が犯人なのではないかと疑う。
ところがその日の夜の授業の合間に、犯人から新たな犯行メッセージが届き、中学生の近衛美郷を誘拐したという。犯人は今回もボーカロイドのメッセージを使い、難易度の高い理科の問題で要求メッセージの暗号を解かせる。
感想・考察
2020年3月18日まで Amazon が Kindle向けに「春の無料本フェア」を開催している。本書は期間中だけ無料だったので試しに読んでみた。
コロナウイルスによる休校の影響なのか、本屋に人が戻っていると聞く。こういう時期、Kindleでも本書のような小中学生向けの本を無償公開して、読書人の裾野を広げてくれるのは嬉しい。
同じ作者の「浜村渚の計算ノート」もそうだったが、少々エキセントリックな登場人物たちが「学ぶことの楽しさ」を教えてくれる。
細かい伏線を拾い、複雑なプロットを追って謎を解くような「ミステリっぽいミステリ」ではないが、軽く楽しく読める作品だった。
『犬はどこだ』 米澤穂信
「自分が最も嫌いなことは他者に命運を握られることであり、次に嫌いなことは他者の命運を握ることだ」
弱者には弱者の戦い方がある!
タイトル:犬はどこだ
作者 :米澤穂信
オススメ度
ミステリの巧みさ ★★★★☆
探偵たちの魅力 ★★★★☆
ラストの衝撃 ★★★★☆
総合オススメ度 ★★★★☆
あらすじ
紺屋長一郎は健康上の理由で東京の銀行を退職し生まれ故郷に戻り、数年のブランクを経て調査事務所「紺屋S&R」を立ち上げた。
紺屋S&Rは「迷い犬探し」専門のはずだったが、開業初日から失踪人捜索の依頼を受けてしまう。依頼人の孫 佐久良桐子 は東京のIT企業を退職し、アパートも引き払っていたがその後の所在がつかめないが、郵便は祖父の住所に転送されているという。
さらに翌日には「神社にあった古文書が価値ある者なのか調べて欲しい」という、これまた犬探し以外の依頼が入ってしまう。
なし崩し的に事務所に潜り込んできた 高校時代の後輩 半田平吉 と手分けして、2つの依頼の捜査を開始した。
全く別の2つの依頼は、やがて意外な接点を見せ始める。
感想・考察
英文タイトルの「THE CITADEL OF THE WEAK」が秀逸だ。訳すなら「弱い者たちの城」という感じだろうか。
古文書から地域の歴史を調べた半田は「弱者のしたたかな戦い方」を知る。失踪女性を捜索していた紺屋も、別の角度から「追い詰められた弱者の戦い方」を見る。
二つのストーリーの絡み合うポイントが「弱い者たちの城」だった。実に上手いと思う。
さらに、ユルい感じで始まって徐々に空気が重くなってくる展開とか、「能力があるのに気力がない」主人公が事件に引っ張られ本気を出したりとか、微妙に不気味で後味の悪い結末とか、とにかく 米澤穂信さんらしい作品だった。
本作の続編はあるのだろうか。
『言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術』 橋口幸生
読んでもらえることが当たり前じゃない。
「おもしろい文章」は「発見がある文章」だ!
タイトル:言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術
作者 :橋口幸生
オススメ度
役立ち度 ★★★★☆
分かりやすさ ★★★☆☆
斬新さ ★★★☆☆
総合オススメ度 ★★★☆☆
要約
著者は「ビジネス文書が分かりにくさは、書き手の問題だ」と断言する。コピーライターとしての経験から、文章を分かりやすくする「言葉ダイエット」を提言!
読みにくいポイント1:書きすぎ
ビジネス文書は「読んでもらえる」という前提で書かれるが、全てが集中力をもって読まれるわけではない。
また、真面目な人ほど「丁寧な言い回し」として婉曲表現を使い分かりにくくしたり、全ての情報を詰め込もうとして読みにくくしてしまう。
読みやすく伝わりやすい文章のため「言葉ダイエット」を提言する。
①ひとつの文には一つの内容だけ
②1文は60文字以内
③抽象論禁止
④繰り返し禁止
⑤無駄な敬語禁止
⑥表記の統一
⑦指示代名詞・接続詞の連発禁止
本書内では上記それぞれ具体的な例が挙げられ、分かりやすい。
また、ビジネスメールや企画書、エントリーシートなどの書き方についても、ケーススタディで学べる公正になっている。
読みにくいポイント2:内容がつまらない
情報過剰な昨今、「おもしろい文章」でなければ読まれない。
「おもしろさ」の本質は「発見」にある。
例えば、亀を題材としたコピーとして
「マイペースでいきましょう」
だと面白味がない。
「亀の長寿記録は186歳」
だと興味がわき話が広げられそうだ。
自分の心の中にある「主観的な発見」と、読み手は知らないであろう事実「客観的発見」を使い、読み手の興味を引いていくことが重要。
また「発見」の探し方を、
①たくさん書き、具体的にして広げる
②切り口ごとに分ける
③目的やターゲットに合わせて選ぶ
④より強く伝わる言い方に仕上げる
というステップで解説する。
感想・考察
ビジネス文書では、情報不足は非難されるが、情報過剰はあまり指摘されない。どちらかというと読み取れなかった側の問題にされる。
だが実際には、必要な情報を選択し、分かりやすく構成する意識がないと円滑なコミュニケーションをとることはできない。
また、「〜してください」というダイレクトな表現は失礼だと考えがちだ。「〜をご検討いただくことは可能でしょうか」のような婉曲表現は、真意が読み取りにくく結果的には不親切だ。
シンプルに分かりやすい「言葉のダイエット」は必要だと感じる。
また「読まれないのは文章が退屈だから」というのは、広告コピーライターらしい視点でおもしろい。
相手に「発見」という贈り物を届けるつもりで、文章を紡いでいきたい。
『郵便配達人 花木瞳子が望み見る』 二宮敦人
「人は悪になり切ろうとしてもなり切れない。勝手にそこに善を見出すバカがいるから」
タイトル : 郵便配達人 花木瞳子が望み見る
作者 : 二宮敦人
オススメ度
お仕事ミステリ ★★★★☆
恋愛要素 ★★★☆☆
老いの悲哀 ★★★★☆
総合オススメ度 ★★★★☆
あらすじ
亀山、鶴田、海老沢の3人は団地内の茶飲み友達で、孫たちから来る手紙を楽しみにし、その内容で「自分は大切にされている」というマウンティング合戦を密かに繰り広げていた。
亀田たちが住む団地周辺では、何も使わずに火を出す「焚き火婆」の都市伝説が広がっていた。付近のポストで郵便物が燃える事故があり、郵便配達人の花木瞳子は郵便の有無を確かめるために団地にいき、亀田たちの話を聞く。
その頃、郵便局で瞳子は新人 周防律 の指導を任される。周防は身元を明かさず手紙を送ってくる祖母が住んでいるため、この地域の郵便局を志望していた。
周防は瞳子の指導を受けるうち、彼女に惹かれていく。職場で女性扱いされることのなかった瞳子は、周防からのアプローチを受けて戸惑う。
瞳子は前作までで親しくなった水野宗一に、「周防から告白されどうしたらよいか分からない」と相談したが、水野は「付き合えばいいんじゃないか」と言って、瞳子の元から離れてしまう。
周防は、団地の老婦人3人組の一人から祖母であることを打ち明けられ、同時にグループ内に放火を繰り返している「焚き火婆」がいることを聞かされる。
瞳子と周防は「焚き火婆」の正体を突き止めるため、団地に乗り込んでいく。
感想・考察
郵便配達人シリーズ4作目。前作までのグロいサイコパス感はなく、恋愛ものっぽい雰囲気になっている。ちょっと甘ったる過ぎるかもしれない。。
郵便をキーにしたミステリとしての面白さは相変わらずだ。
「書かれていること」や「聞かされた話」だけで相手を理解したと思うのは間違いだということ。言葉を大事にしながら、それでも「言葉より行動が真実だ」というメッセージも前作から変わらない。
中々面白いのでシリーズが続いてくれることを望みます。
『正義の教室』 飲茶
「人間は完全な正義を知りようもない。
それでも、何が正しいか分からない世界の中でも、『正しくありたい』と願い、『善いこと』を目指して生きていく。
きっとそれこそが、人間にとって唯一可能な正義だ」
タイトル : 正義の教室
作者 : 飲茶
オススメ度
分かりやすさ ★★★★★
おもしろさ ★★★★★
腹オチ度 ★★★★★
総合オススメ度 ★★★★★
要約
功利主義「最大多数の最大幸福」
vs
自由主義「人の自由を害さない限り自由」
vs
直観主義「人は誰もが同じ良心を持っている」
「正義」を追い求め続けること自体が正義だ!!
生徒会長の山下正義は、幼なじみの最上千幸、副生徒会長の徳川倫理、上級生の リバティ・自由(ミユウ)・フリーダムと共に「焼きそばパン買い占め転売」など学校で起きる出来事の是非を考えていた。
倫理の教師 風祭封悟が「正義」について考えさせる。
千幸は功利主義の立場に立ち「人々の総ハッピーポイントが最大になる」ことが正義だと考える。だが「幸福は本当に計算可能なのか?」「身体的な快楽が本当の幸せなのか?」「何が幸せかを決めるのは独善的にならないか」といった「欠点」を見せられてしまう。
自由主義を信奉するミユウは「自由という個人の権利が一番大切」という立場に立つが、自由が格差を広げ弱者を排除してしまうことを、心の底では認められずにいた。
倫理は直感主義(=道徳・宗教主義)の立場で「人間は誰もが共通する善を持っている」という信念を持とうとしていたが、実際には「何が善なのか」についてずっと結論が出せずにいた。
主人公の正義はかつて素朴な善悪観を持っていたが、いじめられていた千幸を「正論」で助けようとして状況が悪化してしまったことを悔やみ、それ以降は「絶対的な正義などはない」という姿勢を貫いてきた。
正義たちの学校では、かつていじめによる自殺者が出たことから、カメラで監視する「パノプティコン・システム」が導入されており、生徒会はその是非を問う立場にあった。
功利主義から考えれば、「小さなコストで確実な成果を上げる」ことができる。「監視される側の幸福度は落ちても、いじめられる人が出ない方が全体としての幸福度は上がる」ことから肯定すべきなのかもしれない。
自由主義の立場では、監視により自由を制限するのは論外だろう。
直感主義でも、監視は人を善に導くものとは考えられないだろう。
正義は「パノプティコン・システム」を肯定する結論を出す。
感想・考察
マイケル・サンデル氏の「これからの正義の話をしよう」をなぞったような展開だ。サンデル氏の本の後にこちらを読むとより理解が深まると思う。
「哲学を分かりやすく解説する」ことにかけて希代の名人である飲茶氏だけあって、サンデル氏の本と比べても本書の方が圧倒的に分かりやすい。
またサンデル氏の本は「功利主義」や「自由主義」についての考察としては詳しく解説されれていたが、サンデル氏自身の見解「道徳主義」への着地は、展開が急すぎて正直ついていけなかった。
一方で本書の主人公が辿り着いた「人間に完全な正義は把握できない。でも、それでも、『正しくあろう』とし続けること自体が正義だ」という結論は100%腹に落ちるものだった。実際猛烈に感動した。
本書にあるように「相互監視」による社会の息苦しさが徐々に増しているように感じる。芸能人の不倫だとか、ちょっと不謹慎な発言が有ったりとか「正しくないこと」に対して、本当はごく一部かもしれない「厳しい糾弾」が実際以上に力を持っているように感じるし、実際に社会の体制が厳しい方向に引っ張られているようにも感じる。
反動も出てくるのだろうが、長期的にみてネットワークの進歩が「相互監視」を強める方向に向かうのだろうと思える。
そんな中でこそ、自分自身の「正義の軸」を持つことが大切なのだろうが、社会の現実を見てきた我々は、「絶対的な正義のモデル」を信じることができない。
それでも「正義などない」としてすべてを相対主義的に捉えれば、社会の枠から1㎜も飛び出すことができなくなる。
「すべての善は疑わしいかもしれないが、善を目指そうという自分の心は確かにある」と思いたい。
最後のオチは好みによるかもしれないが、そこまでの展開は完璧。飲茶氏の作品はどれも好きだが、本作がこれまでの最高傑作ではないだろうか。
『京都烏丸御池のお祓い本舗』 望月麻衣
気楽に読める「オカルト系ミステリ」
タイトル : 京都烏丸御池のお祓い本舗
作者 : 望月麻衣
オススメ度
オカルト要素 ★★☆☆☆
ミステリ要素 ★★☆☆☆
キャラ魅力 ★★★★☆
総合オススメ度 ★★★☆☆
あらすじ
会社をリストラされ恋人とも別れた木崎朋美はバーでやさぐれていた、そこにいたジョーニー・デップ似の弁護士 城之内隆一が声を掛け、朋美に自分の事務所で働かないかと誘う。
城之内は弁護士としての仕事では失敗しており、今は主に探偵として活動していた。城之内の事務所でバイトしている、これまた美形の高校生 高橋海斗と一緒に、迷子の猫探しなどの仕事をこなしていた。
CASE1 『奇妙な事務所』
ある日朋美は、著名な作家の黒田の受賞パーティーに同行するように求められる。城之内と海斗と共にパーティーに赴いた朋美は、呪われた黒田の妻をみて、城之内事務所の裏の仕事「お祓い本舗」としての仕事を知る。朋美の類稀なる「霊的防御力」が炸裂する。
CASE2『火が去る寺』
朋美は城之内に頼まれ、京都寺町三条にある骨董品店に向かい、ホームズと呼ばれる鑑定士の家頭清貴から壺を預かる。朋美は夢に落ち「壺に秘められた呪い」を知る。
CASE3 『契約花嫁」
著名な書道家の娘 高坂亜希が婚約をしてから、夜ごと金縛りやポルターガイストのような現象が起きていた。お祓いの依頼を受けた朋美たちは、亜希の家に赴く。
そこで襲ってきた妖怪から「亜希の母親は、亜希が短命の運命にあったことから逃れるため『主様』と結婚することを契約した」という。契約違反となる人間との結婚は認めるわけにいかないと主張する。
主様の手下にさらわれた亜希を取り戻すため、朋美たちは亜希の婚約者と共に、主様のもとに向かう。
感想・考察
とてもライトな雰囲気のオカルト系ミステリだ。怨霊や妖怪が登場するがホラー的な怖さは全くない。オカルトなので、論理を突き詰めるようなミステリにもなっていない。キャラクタ同士の掛け合いを楽しむ軽めのお話でした。
「京都寺町三条のホームズ」シリーズと世界が繋がっているようなので、そちらもちょっと読んでみよう。
『好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術』 南章行
「自分のことは自分で決めていい」
人生100年の時代、一人ひとりの「自分のストーリー」に正解はない。
タイトル:好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術
作者 :南章行
オススメ度
役立ち度 ★★★★☆
斬新さ ★★★☆☆
おもしろさ ★★★★☆
総合オススメ度 ★★★★☆
要約
スキルの売買を仲介する「ココナラ」社長による仕事術の本。著者自身の経験を題材に「自分のことは自分で決める」セルフマネジメントを伝える。
人生100年時代に入り、80歳まで働くことが当たり前になる。
変化の速い時代に数十年先から逆算していくことはもはや不可能。生き抜くための「個人の力」を身に付ける必要がある。
著者は「個人の力」の要素を3つ挙げている。
①スキル
②自分の価値観を持つこと
③セルフリーダーシップ
1つ目の「スキル」について、一つのスキルにこだわる姿勢に異を唱える。働く期間が長くなり社会の変化も早くなるので、「唯一無二のスキルを磨く」という考え方はリスクが高い。
「複数のスキルを持ち、新たなスキルを獲得し続ける」ことが有効だと説く。1000人の中で1番になるのではなく、10人の中で1番になれるスキルを3つ持ち、その掛け合わせで1000分の1になる。「経験を活かす」という考え方はサンクコストに捉われてしまう。過去の正当化は止めるべき。
2つ目の「価値観」について、自分の価値観を持つことが過去に縛られず、判断するための鍵になるという。
例えば営業畑で働いてきた人が過去の経験を活かそうとすると、営業から離れれることはできない。だが「人とコミュニケーションを取るのが得意」というスキルと「人の人生をより良くすること」に意義を感じる価値観を持っていると分析するならば、その「スキル」と「価値観」は他の仕事にも応用できる。
キャリアの長期プランを作ってしまうと一貫性の罠にハマる。
3つ目の「セルフリーダーシップ」については、著者の父の「先生だろうが親だろうが、気にしなくていい。自分のことは自分で決めていい」という言葉に従い、著者自身のこれまでのキャリアを解説し、折に触れて「自分で決める」というセルフリーダーシップを発揮してきたことを説く。
志望大学・学部の決め方から就職先の選び方、銀行で成果を出しつつあったのに外資系ファンドに転職した判断、MBAを取得しようと判断した理由、ファンドで成果をだしていたのにNPOに傾倒していった理由など、ビジネス・ノンフィクションとして読んでも面白い。
感想・考察
こういう「ビジネス成功術」系の本を読み、成功した人の来歴をみると、もれなく「圧倒的なコミュニケーションスキル」があるように思える。
「あるべき姿」の哲学や、役立つスキル、効率化のための工夫など、それぞれの本で主張するポイントは多様だが、実際の経歴を見るとポイントごとに「人とのつながり」が重要な役割を果たしている。それぞれの著者が「人の中に入り込んでいく」スキルを持っているように見える。
「ビジネスで成功する」ということは「社会に貢献する」ということで、そのためには対人スキルが絶対的に不可欠なのだろう。
うーん、、いつか「コミュ障のためのビジネス成功術」を書き上げたい。