毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

脳男

首藤 瓜於

 

生まれながらに感情を持たない入陶 大威(いりすたけきみ)の話。

 

生命活動の本質は感覚の蓄積で、感情が感覚を束ね自我を形成しているという感覚を自分を持つことがある。感覚のみに神経を集中させると自分自身とは別の存在があるように感じる。

 

感情を持たず、肉体を完全に理性だけでコントロールできたら、スーパーマンになれるかもしれない。

 

新しい主人公の人間像が印象的な話だった。

 

起業家のように企業で働く

小杉 俊哉

 

企業で働く人であっても、起業家マインドを持って主体的に仕事に取り組んでいる人もいる。

企業の中にいるからこそ利用できるリソースがある。使えるものは徹底的に利用してみてもいいと思う。

最速か最強でないと勝てないというのは同意する。

占星術殺人事件

島田 荘司

 

トリックが有名すぎて、読んでいる途中ですぐに気付いてしまった。

そのせいでミステリーとして楽しむことはできなかったが、

昭和を感じさせる探偵小説の雰囲気は心地よく、長い話でも一気に引き込まれた。

 

やはり私はミステリーが好きだ。

 

 

イシューから始めよ

安宅 和人

 

まず、何が答えを出す価値のある本質的なイシューなのかを見極め

仮説を立て、誠実に検証していく。

答えの出ないことで悩まない。

意識することで、問題解決の速度が上がるか、日々実践していきたい。

 

 

 

田中角栄 100の言葉 日本人に贈る人生と仕事の心得

別冊宝島編集部編

 

田中角栄について、外交上の成果以外にあまり知らなかったが

残した言葉には力があると感じた。

 

 祝い事には遅れてもいい。

 ただし葬式には真っ先に駆けつけろ。

 本当に人が悲しんでいるときに

 寄り添ってやることが大事だ。

 

 人から受けた恩を忘れてはならない。

 必ず恩返しをしろ。

 ただ、これみよがしに

 「お礼に参上した」とやってはいけない。

 相手が困った時、遠くから、慎み深く返してやるんだ。

 

このような態度は美しいと思う。

 

やり抜く力

アンジェラ・ダックワース

 

成果を出すためには生まれつきの才能よりも、やり抜く力が重要だという提言。

情熱を持つことができる対象は、外部との交渉の中で見つかってくる。

 

練習は楽では意味がない。

楽しさと苦しさは両立する。

 

痛みを諦めて甘受するか、何とか避けようと足掻くか

態度は変えることができる。無気力感を乗り越えて、もう一度立ち上がる。

 

人を育てるには、高い目標と手厚い支援の両方が必要。

 

もう少し消化して、取り込みたいと思う内容が多々あった。

 

 

 

祈りの幕が下りる時

東野 圭吾

 

加賀恭一郎シリーズの集大成的な話。

父親との確執で、遠隔操作で将棋を打っていた話とか

なぜ日本橋にこだわっているのかとか、

今まで語られなかった部分が見えてきた。

 

ミステリとしては、身許偽装の方法が容疑者Xの献身を思い起こさせたり

斬新とは言えなかったけれど、人を描くのはとてもうまく、また引き込まれた。

 

良作だと思う。

 

 

 

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