言いたいことは1分で! 10倍伝わる話し方
渡辺 美紀
無駄な部分を省いてすっきり伝える。
相手の置かれた状況に思いを至らせて、感情的に受け入れられる話をする。
人は基本的に自分に興味がある。自分に関心を持ってくれる人、自分のしていることを肯定してくれる人に共感を覚える。判断のしにくい話には苛立ちを覚える。
単純な話だが、分かりやすく実践しやすい。
NHK 「100分de名著」ブックス ドラッカー マネジメント
上田 惇生
「マネジメント」だけではなく、ドラッカーの生涯や、その他の著作についても述べた概説的な本。
「マネジメント」は企業経営だけではなく、より良く生きるための指南本だという見方。
現在のような社会組織になったのは数百年の出来事、この世界でより良く生きるためには新しい考え方を身につける必要がある。
変わらなければ人も組織も陳腐化する。
世界を変えた10冊の本
池上 彰
主に宗教や経済の側面から、大きな変化をもたらしたと著者が考える10冊の本の紹介。
聖書やコーランなど、宗教書であっても、経済・文化的にどういう影響を与えたのかが説明され、非常に楽しく読めた。
マックス・ウェイバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で、資本主義のバックボーンとなったのは、プロテスタンティズムの勤勉を尊ぶ倫理観だという提言は、興味深い。
また、サイイド・クトゥプの「イスラム原理主義の道標」にあった、神の前に人は平等で、人間が作った組織や権威は一切認めないという姿勢が、虐げられた人々に受け入れられるのはよく分かる。
イスラムが世界に広がる思想である理由の一端が理解できた。
平易に書かれているが、学ぶべき点の多い本だった。
立ち読みしなさい!
苫米地 英人
「夢を叶える」方法を説く本。
・明確なゴールを設定すること。
・コンフォートゾーンに留まろうとするホメオスタシスを味方につけるため
夢のかなった状態が、自分のコンフォートゾーンであるようにする。
・見えているのに観ていないスコトーマ、認識する能力がなければ気づくこともできない。大きな夢、現状から大きく外れた夢を持つことで違う視点から観ることができる。
・自分に対する自信、エフィカシーを高め、夢は叶えることができると信じる。
大きな目標を定め、小さな手をうち、徐々に自信を高めていく。
・抽象度を上げ、物事を俯瞰していく。
・お金は便利なパスポート、お金を稼ぐことに罪悪感を持つ必要はない。
選択肢を増やすことができる。
実に示唆に富んだ良い本だった。