『綾志別町役場妖怪課 すべては雪の夜のこと』青柳 碧人
『朧月市役所 妖怪課』シリーズ完結編。
日本の妖怪を集め隔離された「朧月市」から、ロシア妖怪を押し付けられた「綾志別町」に舞台が移っています。
朧月市には外に出ると記憶が消される結界が張られていた。
主人公の宵原秀也は朧月市を離れるとき、恋人の日名田ゆい に「迎えに来る」と約束したが、結界を超えてすべて忘れてしまう。
だが、秀也を追ってきた ゆい は、朧月市を離れても記憶を保持していた。
二人の違いはどこにあったのか。
シリーズを読み終えてもその回答は書かれていないが、そこに作者のメッセージがあるのかもしれないと思った。