【作者】
逢坂 剛
【あらすじ・概要】
取材でオーストラリアに訪れたカメラマンである主人公が、古本屋である本を入手した。その本を奪おうと、古本屋の店員、オーストラリア現地人であるアボリジナル、白人などが主人公に襲い掛かる。
【感想・考察】
部隊はオーストラリアだが、西部劇のような雰囲気も感じる。主人公はカメラマンだが、かなりの「ハードボイルド」で、最近の軟弱男子主人公とは随分違う。古本屋を舞台とした企業スパイの戦いが主題だが、アボリジナルと白人の関係や、メルボルンの街の様子など、「オーストラリア」が描かれていて、現地の情景が思い浮かぶ。