2017-04-30 銀河鉄道の夜 文学 宮沢 賢治 青く静謐なイメージの情景描写で全編に渡ってもの哀しい雰囲気に溢れている。 姉弟や蠍やカムパネルラも、他の人のために身を呈し、あるいは身を呈したいと思って命を失った。 ジョバンニは献身と死への旅立ちの思いに触れ、「みんなの本当の幸」を実現したいと願い、自分の人生に戻っていった。 短い話ではあるが、情景を頭に思い浮かべ、登場人物たちの解釈をしていくと軽く流して読むことはできない、重い本だった。