ロートケプシェン、こっちへおいで
相沢 沙呼
マジシャンの女子高生と、ヘタレで誠実な男子高校生の
ちょっとライトノベル的なノリのミステリー。
個別の謎をオムニバス的に解決しながら、一冊を通しての謎も仕掛けられている。
最初から伏線が散りばめられているので、読み返すと色々気づく。
ユカというのが誰なのか、最後で驚かされた。
汗をかかずにトップを奪え!
三田 紀房
漫画家でもある作者だけあって、語り口は鋭く引き込まれる。
ただ、述べられている内容は至極真っ当で納得がいく。
今の20代・30代は損をしている。
独立できる力を手に入れるのは大切だが、そのためにはすぐに会社を辞めたりするのではなく、会社の使える部分を使い尽くして成長を図ればいい。
何よりも大切なのは人間同士の関係。使われる側から選ぶ側へ。
仕事は On と Off で考えるのではなく、High と Low で常に頭から離さないようにするというのも理解はできる、
今ある場所で全力を尽くし、人生を開くという考え方は心に入りやすい。
一方で、会社に徹底的に尽くす、上司との人間関係を重視する、Off でも仕事のことを考えるというのは、受け方によっては完全な会社人間にもなってしまう。
語り口がさばけていて入りやすい分、読み方には注意が必要。
アメリカ海軍が実践している「無敵の心」の作り方
Mark Divine
アメリカ海軍のエリート部隊である SEALSの指導を行った作者が
軍隊指導、空手、ヨガなどを通じて身につけた、Unbeatable Mind を
身につける方法。
多くの要素が詰め込まれた本で、繰り返し読む価値がある。
まずはボックス呼吸と言われる呼吸法をマスタしたい。
また、自分の感情とそれを観察する客観的な自己を感じられるようにしたい。
会話は「聞く」からはじめなさい
上阪 徹
著名人へのインタビューを重ね、ブックライターとしても多数の本を出してきた著者の「聞き方」についての本。
特に心に残ったのは、
相場観を持って接すること、自分自身や周りの人間の常識で人と接してはいけない。
また、緊張するのは自分を良く見せようとしているから、ということ。
これは話をする場合だけではなく、どんなときでも自分の力はこんなもんだと
さらけ出してしまった方が楽になり、良い結果を生むのだろうと思う。
この人の本をまた読んでみたい。