毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

『悪魔を憐れむ』 西澤保彦

 


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「タック&タカチ」シリーズの短編集。
彼らが大学を卒業した後、それぞれの道を歩んでいく中で遭遇した事件を描く、4つの短編集です。

どの話も「なぜそうしたの?」を問うワイダニットなのですが、その理由に「人間の業」が感じられます。

とくに表題作の『悪魔を憐れむ』は強烈。
「善意で人をコントロールする人」への嫌悪感は、西澤さんの作品のベースに流れるテーマだけれど、本作では「悪意で人をコントロールする人」との対比で「やっぱ善意の人間の方がたちが悪い」と感じさせてきます。

「正しい」という思いが外側に向くと人を傷つける。

 
リンク先にあらすじと感想をあげました。

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