『卵の緒』 瀬尾まいこ
母と小学生の息子と、母親の再婚相手、3人の家族の物語です。
いやぁこのお母さん、めちゃくちゃカッコいい!
家族っていうのは、血がつながっているから自動的に成立するものじゃない。逆にいえば血がつながらなくても「愛」があれば成り立んですね。
物理的な「へその緒」はなんかより、強く抱きしめたり、真っ直ぐな言葉で愛を伝えたり、おいしいものを食べさせたいと感じたり、そういう「思い」が絆を作る。
「家族」というのはある意味フィクションです。
大人にとっては意識して作り上げていくもの。
子供にとっては「無条件で愛される場」であるべきだけれど、いつか、無条件に愛することを学び取っていく場でもあるのでしょう。
瀬尾まいこさんの優しい視線と、その優しさを支える強さが、改めて感じられる作品だでした。
リンク先にあらすじと感想を上げています。