毎日一冊! Kennie の読書日記

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自信―――心を強くするのは、それほど難しくない

「自分を偽らないことが自信をもって生きること」

 

周囲に迎合して自分を抑えてしまいがちな自分には

耳の痛い話でした。。

 

【タイトル】

自信―――心を強くするのは、それほど難しくない

 

【作者】

加藤諦三

 

【あらすじ・概要】

 

1.自信の生まれる生き方、なくなる生き方

正面からぶつかる

他者に受け入れられようと迎合的になると

容易に他者に操作される。

他人を操作しようとする人もまた受動的。

自分を操作しようとする人との関係を断つこと。

 

決断を他人に任せない

他人を操作しようとする人の言うことは正しいが

本心は相手を操作することにある。

話の内容についての議論はしない方がいい。

他者を操作しようとする人は

「自己主張のある人」には近づかない。

今、自信が持てないのは決断を他者に任せてきたから。

 

コントロールされやすい人の共通点

不当な要求に対しても「ノー」というのに罪悪感を感じる。

相手を操作しようとする人は「私はこうして欲しい」と言わず

「君のために君はこうすべき」という。

「ノー」ということは罪ではない。

良し悪しの判断は他人に任せない。

 

「変わる勇気」を持つ

相手を操作しようとする人は、相手が弱く在り続けることを望む。

自分が強くなれば、相手を操作しようとする人は離れ

都合の良い解釈を相手に押し付けない人が集まってくる。

 

心を開くのが苦手な人

他人に好かれようとして取り繕うことにエネルギーを使うと

自分の内面を豊かにすることができない。

自分の対面の維持に汲々としてしまい、

相手に内面を見せることができなくなる。

 

「できないこと」でなく「できること」

「できないことをやろうとする」と自信は持てない。

「自分にできること」をやった人は自信を持つ。

他者に優越することにこだわる人は

「できないこと」を認めることができず

先を急いで「できないことをやろうとする」から

自信が持てない。

 

 

2.自分を守ることに気を取られていないか

今の自分を見つめることが第一歩

意識されている自分と潜在意識下の二つの自己がいる。

情緒的に成熟している人は二つがある程度統合されている。

 

自分から逃げない

現実が辛くても、ありのままを認識しようという態度が

なければ、自分を信頼することはできない。

 

にせの自信を持つ人の「言い訳」

常に他人に優越しようとする「にせの自信」を持つ人は

言い訳が多い。

防衛しようとする心の動きは、次第に人を破壊する。

 

3.心を強くする

修羅場の数が魅力を作る

自己主張とは自分を偽らないことだが

自分を偽らないというだけで時に修羅場となる。

修羅場を避けることで屈折してしまうより

修羅場を生き抜いて磨きをかける。

 

「依存のルール」を拒否する

戦いを避けては真の自信を得ることができない。

例えば親に依存しながら、闘うことはできない。

まずは依存関係から離れることが必要。

 

ちゃかして「葛藤」を無視していないか

しんけんになることを、ちゃかしてはいけない。

真面目になるとき、真剣になっている時に

冷笑的であるのは、心が抑圧されているから。

自分にとって大切なものを正々堂々と大切にすることに

罪の意識を感じてしまう。

 

相手への恐怖心は錯覚

相手の都合を無視することが自己主張ではないが

「相手に嫌われるのが怖い」から相手に合わせるのは迎合的。

「相手への愛情」から相手に合わせるのであれば

それは自分の決断だ。

相手を恐れるのではなく自分の気持ちで判断する。

 

はっきり言える人になれ

自分にとって大事なものが分かっていれば

イエスもノーもはっきり言える。

 

4.自身は育つもの

「自分」をどれだけ知っているか

自分自身を知らないと相手に操作されてしまう。

自分を正確に知っていれば、現時点の自分にできることが分かる。

それが自信につながる。

 

悩む人の根本的な間違い

失敗するから自信を無くすのではない。

失敗や挫折を受け入れられない時に自信を無くす。

 

「自分以外の人間」を演じるのはやめよう

自分自身であればいい。

自分以外の人間を演じても自信につながらない。

 

5.やりたいことを見付けた人は強い

自分を発見するたびに出る

ノートにやりたいこと、やりたくないことをひたすら書く。

時間を空けず、思いついたことは何でも書く。

人に見せるわけではないので下らなくても世俗的でもいい。

30分休まず強制的に書き続ければ自分の願いが見えてくる。

 

にせの良心に苦しむな

自分を責めるだけで何もしていない人もいる。

悩んで自分のイメージを守り回復することを考えるのではなく

意識も無意識下でも反省している人は

具体的な行動を起こす。

 

「自信」が「自信」を育てる

大きすぎる目標で今やるべきことを見失ってはいけない。

今できることから始める。

 

6.生まれた自信はなくならない

「しなければ」より「したい!」を優先

「何かをしたい」という欲求が希薄で

「何かをしなければならない」という規範意識が過剰だと

本来の自分を発見することができない。

そういう人は規範意識が過剰な割に優柔不断。

 

 

こすうれば変わる

防衛的である限り道は開けない。

成熟した人間は相手の弱点を知っても敬意を失わない。

抑圧や防衛から離れると人は創造的になる。

 

 

【感想・考察】

 「自信のある人・ない人」というのも絶対ではなくて

「傾向」レベルの話だと思っている。

一人の人間が、自信を持つときもあれば、卑屈になるときもある。

 

「自己主張のない人」「自分を操作しようとした親」からは

離れてしまえというのは、一面的で極端かなとも思う。

相互依存的な関係に浸かっていては抜け出せないから

極端な主張をしているのは理解できるけれど。

 

また、

「自分の内面を守ろうとするから、心を開くことができず

常に疲れてしまう」とか、

「人に嫌われたくないから、自分の欲求に鈍感になり、

規範意識ばかりが過剰になる」というような指摘には

心を抉られる。厳しい言葉だ。

 

未だに人とぶつかる経験値が足りないのだろうかと

反省させられる。 

 

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