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「体を温める」と病気は必ず治る―――クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法

かなり低体温気味なので、

「平熱を上げる方法はないかな」と思い読んでみました。

やり方のサンプルとして使える部分もありそうです。

 

【タイトル】

「体を温める」と病気は必ず治る―――

クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法

 

 

【作者】

石原 結實

 

 

【あらすじ・概要】

 

低体温は体にダメージ

 体温が0.5℃下がると免疫力は大きく下がる。

 36.5℃~37.1℃くらいが好ましい。

 常に血流が多く温度が高い心臓や脾臓は

 ガンにならない。

 

体を冷やす6つの原因

 ①筋肉不足

  骨格筋が最大の熱産出器官。

  筋力不足は低体温につながる。

  下半身に筋肉が集中しており

  足腰が衰えると低体温が進む。

 

 ②冷房の影響

  夏には体を冷やす野菜などが増えるが

  それに加え冷房で身体を冷やすので

  体温が低下する。

 

 ③ストレスによる血行不良

  ストレスによりアドレナリンなど

  緊張を促すホルモンが分泌されると

  血管が収縮する。

  それが常態化すると体温が低下してくる。

 

 ④湯船につからない入浴

  シャワーだけで済ますことが増えているが

  湯船につかる入浴は体温を上げるのに有効。

 

 ⑤体を冷やす食べ方

  食べ過ぎは消化器官に血流を集中させ

  全身の体温を下げてしまう。

  南方産の食べ物なども体を冷やす。

  塩分の過剰な制限も体を冷やす要因。

  水分の取りすぎでも体は冷える。

 

 ⑥薬の使い過ぎ

  鎮痛解熱剤や消炎剤は体温を下げる。

 

体が冷えているサイン

 目の下のクマ、鼻の頭が赤い

 青あざができやすい、赤ら顔、

 唇が紫っぽい、歯茎の色素沈着

 クモ状血管腫、手のひらが赤い、痔

 生理不順、下肢静脈瘤 など。

 

 冷えと病気

 血液の汚れが病気の元だと考える。

 ①発疹

  皮膚を使って老廃物を排泄しようとしている。

  血液の汚れの結果といえる。

 

 ②炎症

  ばい菌やウイルスの力を借りて

  老廃物を燃焼させる機能だと考えている。

 

 ③動脈硬化、高血圧、血栓

  血液の汚れを輩出する力が弱いと

  血管に汚れがたまり動脈硬化、

  高血圧、引いては血栓につながる。

 

 ④ガン

  血液の汚れを一か所に固めたものが

  ガンであるという見方。

 

熱を作り出す食生活

 ①プチ断食

  朝食はニンジン・リンゴジュースのみ。

  昼食はソバと薬味。

  夕食は好きなものを好きなだけ。

  食べる総量を減らし、腹に物を入れない時間を増やす。

 

 ②食べ物の「陽」と「陰」

  陽性体質の人は陰性食品、

  陰性体質の人は陽性食品を取ると良い。

 

 ③体を温める食べ物

  北方産(鮭やソバ、リンゴなど)、硬いもの、

  塩分が多いもの、赤、黒、褐色のもの、

  日本酒、赤ワイン、紹興酒

  熱を加えたもの、発酵したもの

  などは体を温める陽性食品。

 

  逆に水分や油分、スイカなど南方産の食品や

  精製された食品、ビールなども体を冷やす。

 

 

【感想・考察】

「病気が治る」部分ではサンプル数が少なく、

因果関係もはっきりしない話が多い。

「イルカやクジラは大量に海水を飲んでも平気だから

塩分自体が体に悪いわけではない」とか、

「点滴を受けている患者は水毒によるうっ血性心不全が

ふえているような印象がある」とか、

エビデンスベースで語ろうとする人から見ると

「なんじゃそりゃ」ということになるのだろう。

 

ただ、医者や研究者の立場ではなく、

自分自身の問題として考えるならば、

サンプル数1の自分の経験というケースで

ベストの対処方法を探さなければならない。

 

例えば今回の自分のケースでは、

・「体が冷えるし、肩も凝るな」という

 自分自身の症状、個人的な課題からスタートして

・「低体温は良くない」とか

 「体温は低めの方が長生きできる」とか

 相反する様々な情報がある部分で

 方針を決めるには情報の「エビデンスレベル」に注意して

 「体温は上げた方が良さそうだ」と判断し、

・体温を上げるために、

 筋トレがいいのか、水分の取り過ぎを避けるのか

 入浴方法を変えるのか、生姜紅茶を飲むのか など

 具体的対応策の検討ではエビデンスを気にしながら

 自分の体質や生活習慣など相性を最優先して決める

 「個人的には鍼灸と相性がいいな」

ということになるのだろう。

 

そう考えると、

仮にエビデンスを揃えられないような事柄であっても、

例えば長い歴史が背景になっている漢方医学の考え方などを

選択肢の一つとして情報提供してもらえることには

意義があるのだと思う。

 

 

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