毎日一冊! Kennie の読書日記

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辻の家

 「意味が分かると怖い」系の怪談です。日常的な生活が徐々に異世界に浸食されていくような感覚で、怖いというより不安になるような作品でした。

 

【作者】

 三塚日月

 

【あらすじ・概要】

 3作の短編集。

 

・辻の家

 五叉路の辻を過ぎて振り返ると「近く死ぬ知り合いの顔」が窓に映るという家があった。

通勤でその家の前を通る恵太は、つい振り向いて窓に女性の顔があるのを見てしまうが、後ろを歩いていた女性 小春の顔が映ったものだった。通勤時に毎日会ううちに恵太は小春と親しくなっていくが、毎回小春が振り向いて辻の家を見ていることが気になっていた。

 

 ・隙間

 美咲は不倫相手の淳史の妻に会うため、彼女の実家がある田舎町を訪れていた。ふと気が付くと崖から転落し、スマホも壊れ使えない状況だった。旅館に戻る道も分からずさまよっていたところ、通りがかった男二人の乗る車に同乗させてもらうが、彼らの様子に不信感を抱き始める。

 

・百日紅

 久美子は常に拘束される生活に耐え切れず、夫と別れ実家に帰ろうとする。夫は「今まで便宜を図ってきたが、君が行くならもう守れない」という。

 それでも夫の元を離れた久美子は百日紅の咲く道を抜け故郷に戻るが、人々は驚愕の表情で久美子を迎える。

 

 

 

【感想・考察】

 怖いというより、日常と近すぎる異常さが不気味。スッキリまとまった短い作品なので読みやすい。 

 

【オススメ度】

  ★☆☆☆☆

  

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