極める 愉しむ 珈琲事典
コーヒーは好きでよく飲むのですが、豆の種類や入れ方についてはあまり意識したことがなく、ほとんど知識がありません。少しでも理解のきっかけとなる情報があれば、より楽しめるかと思って読んでみました。
【作者】
西東社編集部
【あらすじ・概要】
コーヒーの味を決める要因の説明や美味しい入れ方など、基本的な知識を紹介する。
① 原種ごとの特徴
・アラビカ種
害虫に弱く栽培に手間がかかるが、豊かな香りと酸味があり、
高品質コーヒーの主流となっている。
・カネフォラ種
低標高で育ち害虫に強く、実が多く付く。
安価なブレンドやインスタントに使われることが多い。
・リベリカ種
低地で少ない雨で育つ。ほとんどヨーロッパでしか流通していない。
② 代表的な銘柄ごとの味の傾向
・ キリマンジャロ、ハワイコナ
酸味が強い。
・マンデリン
苦味が強く深いコクがある。
・グアテマラ
甘い香りが特徴。柔らかい酸味と苦味、程よいコクもある。
・ブラジル、ブルーマウンテン
酸味・甘み・苦味のバランスが良い。
・コロンビア
力強く豊かなコクがある。ブレンドのベースによく使われる。
③ 焙煎度合いによる違い
・浅煎り(ミディアムローストなど)
酸味が強く出る傾向。
・ 中煎り(ハイロースト、シティローストなど)
バランスが良い。
・深入り(フレンチロースト、イタリアンローストなど)
苦味が強く濃厚な香り。
④ 淹れ方による味の違い
・ペーパードリップ
紙が油や雑味を抽出するのでクリアな味わい。
・ネルドリップ
布を使ったドリップ。紙より目が荒いため抽出成分が濾過されず、
味に深みが出る。
・サイフォン
高温で短時間に抽出するので香りが良いコーヒーに仕上げやすい。
・フレンチプレス
誰が淹れても味のブレが少ない。油脂をしっかり抽出するのでコクがあり
丸みのある味になる。
・エスプレッソ
瞬間的に9気圧の圧力をかけ95度前後で抽出。豆の質がダイレクトに出る。
⑤ 代表的なアレンジ
・カフェオレ
コーヒーと牛乳を1対1で。
・カフェラテ
エスプレッソ1に対し、フォームドミルクを7〜9。
・カプチーノ
エスプレッソ1に対し、フォームドミルクを4〜5。
・カフェマキアート
エスプレッソ1に対し、フォームドミルクを1〜2。
【感想・考察】
最低限のベースとなる知識を持っていると、その後新しい知識も吸収しやすい。食べ物・飲み物は知識で味わうものではないけれど、自分自身の好みを知り、外さないようにする役には立つだろう。
【オススメ度】
★★☆☆☆